グループ内や取引会社同士、メインバンクなどの間で協力関係にある企業同士が、お互いに相手の株式を保有し合うことを、株式持ち合いといいます。安定株主比率を上げることで海外企業などからの敵対的買収を困難にするという効果があります。この株式を売却し持ち合いとなっていた関係性を解消することを、持ち合い解消といいます。1990年以降になると企業の閉鎖性や不透明性が露呈され始め、バブル崩壊等で業績悪化する企業の持ち合い株は単にリスクと考えられるようになったこともあり、持ち合い解消が相次ぎました。2001年に銀行の株式の保有を禁止する法律ができたことにより、さらに解消が進みました。
