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債券クラス 外貨建て債券の魅力

外貨建て債券の魅力は、“高金利”と“分散投資”です。

魅力1:海外の高金利

海外の高金利って?

金利って一言で言われると、「世の中にはいろいろな金利があるのにどの金利のことを指しているんだろう?」って思うんですよね。もう一度金利について教えてください。

単に「金利」と表現している場合は、特定の金利のことを指しているのではなく「世の中の金利(1つの国や地域の中の金利)」のことだと考えていいでしょう。
日本銀行と金融政策」でもご説明したとおり、各国(各地域)の中央銀行はその国(地域)の経済が安定的に発展することを目的として金融政策の基本方針を決定しています。
その国(地域)の金利は全て連動しています。例えば、預金金利が上がるような経済環境ならば住宅ローンの金利も上がるということがいえます。各国(各地域)の中央銀行は、その国(地域)の金利に大きな影響を与える金利(政策金利)を上下させることによって、経済を安定させています。

ということは、海外の高金利とはそれぞれの国や地域の金利が、日本の金利よりも高いということを言っているんですね。1つの国や地域の中の金利は連動しているから、それぞれの国や地域の政策金利に注目すれば、日本と比べてどの国や地域の金利が高いのかが分かるんだ。

その通りです。では、主要国の政策金利の推移を見てみましょう。

主要国の政策金利推移

(2001年1月1日〜2007年7月9日)
出所:各国の中央銀行HPより東海東京調査センター作成

うわっ、このグラフで見ると日本がいかに低金利なのかが分かりますね!

急に割り込んですいませーん。投資未経験のわたしにはこのグラフを見ても低金利なのかどうなのかピンとこないんですけど・・・。

それでは、仮にこの政策金利と同じ利率の5年満期の債券を100万円分購入し、満期まで保有したら利子(税引き後)がどれくらいになるのかを計算してみましょう。(ここでは分かり易くするために単利で計算し、為替は考慮しないこととします。)

債券Aは日本の政策金利と同じ利率、債券Bはニュージーランドの政策金利と同じ利率と仮定します。

【債券A】利率:年0.5%、期間:5年、投資額:100万円、利子に対する税金20%
1,000,000×0.005×5×0.8=20,000円 (税引き前25,000円)

【債券B】利率:年8.0%、期間5年、投資金額100万円、利子に対する税金20%
1,000,000×0.08×5×0.8=320,000円 (税引き前400,000円)

ピンと来ました!もらえる利子の額が全然違いますね。

日本はこれだけ低金利なんですから、高金利の外貨建て債券が個人投資家に人気なのもうなずけますね。

ここでは仮に日本とニュージーランドの政策金利と同じ債券があったら・・・と仮定しましたが、誤解しないでいただきたいのは、1つ1つの債券の利率は、政策金利だけでなく発行体の格付けや満期までの期間などを総合的に考慮して決められているということです。
例えば、日本は低金利ですが、格付けの低い日本の企業が債券を発行するのであれば、それなりに高い金利を設定すると考えられます。なぜなら、格付けが低いということは信用度が低いということですので、利子の支払いが滞ったり元本が返って来ない可能性があります。投資家にしてみればこの発行体に低い利率でお金を貸すのは割に合わないですよね。

魅力2:分散投資ができる

分散投資のお話は投資信託クラスでも出てきましたね。

分散投資にはこんなものがあります。
外貨建て債券に投資するのは通貨の分散にあたりますね。

【分散投資の種類】

商品の分散 預貯金・国内株式・国内債券・海外株式・海外債券等値動きの異なる複数の商品に投資します。
時間の分散 「安く買って高く売る」ことが収益を得る基本ですが、今が本当に安いのかは専門家でも難しいものです。ですから一度に投資するのではなく、投資する時期を分散します。
通貨の分散 日本円以外の外貨で運用することにより、円安による円資産価値の減少を抑え、日本より高い金利を享受します。また、複数の通貨に投資することにより為替リスクを分散します。
金融機関の分散 金融機関の破綻リスクに備えるため、複数の金融機関に資金を分散させます。

通貨の分散をすることによって、円安による円資産価値の減少を抑えることができる?

そうです。

「為替とは何か」、「為替レートとは何か」が分からない方は、「金融経済の基本レッスン 為替」をご覧くださいね。

(1)さて、もともとの為替レートが1ドル100円だったとしましょう。このとき円で保有しているお金100万円は10,000ドルの価値があります。

(2)円安が進み、1ドル150円になったとしましょう。このとき円で保有しているお金100万円は6,666.67ドル(小数点第3位四捨五入)の価値しかないことになります。

(3)円高が進み、1ドル50円になったとしましょう。このとき円で保有しているお金100万円は20,000ドルの価値があることになります。

なるほど。わたしは日本に住んで日本円でお給料をもらい日本円でモノを購入しているし、一生日本で暮らすつもりですから、これまで円安になると円資産が目減りするなんて考えたこともなかったです。

お金に国境はありません。視点を世界に広げてみて、自分が保有している資産が相対的にどのくらいの価値を持っているのか、日本の市場以外に収益をあげるチャンスはないのかを考えてみると、通貨の分散の必要性が見えてくると思いますよ。


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※この情報は2011年7月時点の情報です。