景気景気動向指数(DI)

景気動向指数とは、景気が「上向き」か「下向き」かという、景気の方向性を判定するための指標です。内閣府から毎月発表されます。

景気動向指数とは?

景気動向指数にはDI(diffusion indexes:ディフュージョン・インデックス)やCI(composite indexesコンポジット・インデックス)、DI累積指数があります。CIには「変化の大きさをとらえる」、DIには「変化の方向性をとらえる」という異なる特徴があるため、両者をあわせて利用すると、景気の動向をより正確に把握することができます。
投資初心者・未経験者の方はとりあえずDIをチェックしておけばよいでしょう。

DIとは?

DIは、景気動向の方向性を示す指数です。各経済部門(例えば人材採用関連部門、住宅関連部門、機械や設備などの投資関連部門、証券投資関連部門など)について、各指標の数値が上昇しているのか低下しているのかを調べ、景気がどれくらい波及しているかを把握するためのものです。

DIの作り方

  1. 景気の影響を受けやすい28の指標のデータを集めます。28の指標は景気を先取りして動く「先行指数」と、景気とほぼ一致して動く「一致指数」、景気に遅れて動く「遅行指数」の3つの系列に分類されています。
  2. それぞれの指標の値を3ヶ月前の値と比較して、増加したときには「プラス(+)」、変化なしの場合は「保ち合い(0)」、減少したときには「マイナス(-)」をつけます。
  3. 「プラス(+)」を1、「保ち合い(0)」を0.5、「マイナス(-)」を0として、先行系列、一致系列、遅行系列の各系列ごとにDIを計算します。DIの計算式は以下の通りです。
  • *採用系列数…調べたい系列に採用されている指標のこと

≪例≫
11コある先行系列のうち、プラス(+)が7コ、保ち合い(0)が2コ、マイナス(-)が3コの場合の、先行系列のDIは…

  • *小数点第二位以下切捨て

DIの見方

DIが50%以上なら景気がよい、50%以下なら景気が悪いと判断します。ただし、50%というのはあくまで目安であることを覚えておいてください。
DIは各部門(例えば人材採用関連部門、住宅関連部門、機械や設備などの投資関連部門、証券投資関連部門など)に景気がどれくらい波及しているかを把握するためのものなので、景気の良し悪しを判断するには、大半の部門に景気が波及していることを確認する必要があります。好景気である場合、DIは100%、不景気である場合、DIは0%に近い状態になります。