投資信託投資信託の魅力

小口投資

株式や債券に投資するには、ある程度まとまった資金が必要になります。例えば、株式投資では、少額の資金で投資できる制度として、株式ミニ投資(*)や株式累積投資(*)がありますが、通常は数10万円といったまとまった資金が必要になります。
一方、投資信託には1万円からという少額からでも投資できる商品がたくさんあります。その1万円を通じて、世界各国の株式や債券へ分散投資することが可能になるのです。

株式購入の場合

投資信託購入の場合

*株式ミニ投資
通常の取引の10分の1単位で売買できる現物株式投資
*株式累積投資(るいとう)
毎月一定金額を決めて買い続ける現物株式投資

分散投資

投資の基本戦略として、資産をいくつかの商品に分けてリスクを分散させる方法があります。分散投資の心構えは、「ひとつのカゴに卵を盛るな」という考え方で説明することができます。

すべての卵をひとつのカゴに盛ると、カゴを落としたときに卵は全て割れてしまいます。しかし、いくつかのカゴに分けて卵を盛っていれば、ひとつを落としても全ての卵が割れてしまうことはありません。分けることでリスクを分散させるのです。

投資についても同じことがいえます。例えば、全ての資産を1銘柄(株式)だけに投資し、その企業が倒産した場合、資産を失うことになります。一方、資産を業種の異なるいくつかの企業に投資すれば、そのうちの1社が倒産した場合でも、全ての資産を失うことは避けられるでしょう。

投資信託は、投資家から集まった資金をさまざまな株式や債券などの資産に投資し、運用します。つまり、投資信託を購入することで、分散投資をすることができるのです。

専門家の運用

株式や債券を直接購入してリターンを得るためには、相応のリスクを受け入れる必要があります。現代の投資理論では、性質の異なる複数の資産や銘柄に投資することで、効率的なリターンを期待することができるとしています。

しかし、効率的にリターンをあげるには、一般にたくさんの経済情報(さまざまな経済指標など)・企業情報・金融情報(為替や金利など)を収集し、分析する必要があります。この情報収集や分析には大変な労力と時間、インフラコスト(情報にかかる料金、端末設備投資、ポートフォリオ管理ソフトや銘柄分析ソフトの購入など)がかかります。

投資信託は、運用のプロフェッショナルであるファンドマネージャーが、情報収集や分析を充分にできる環境の下で運用されます。つまり、投資家はそのような労力や時間、コストをかけずに投資することが可能になります。投資に費やす時間的な余裕がない人や投資経験が少ない人にとっては、有用な投資手段の一つであるといえるでしょう。