右肩上がりでなくても利益に期待ができる「低燃費投資」のススメ ～あなたのお好みはどんなタイプ!?～

相場が右肩上がりであれば利益が出ることは明解です。しかし、そのような相場環境は長く続きません。投資に工夫することで負けないための投資戦略を学びましょう！

さて、次の投資信託A～Cのうち、もっとも評価額が大きくなるのはどの投資信託と思いますか？

投資信託A
基準価額10,000円から3倍の30,000円に右肩上がりで上昇したケース
投資信託B
基準価額10,000円から2倍の20,000円に騰落を繰り返しながら上昇したケース
投資信託C
基準価額10,000円から下落を続け、その後、当初の10,000円に戻ったケース

QUESTION 1

次の投資信託A～Cをある年の1月に10万円を一度にまとめて投資し11月まで保有した場合、もっとも評価額が大きくなるのはA～Cのうち、どの投資信託でしょうか？

ANSWER 1

最も良い投資成果は、投資信託A

基準価額の値動きの見た目通り、投資信託Aを選ぶ方が多いのではないでしょうか。
基準価額が右肩上がりで推移した場合、一度にまとめて購入したほうが、投資成果に期待が出来ます。

1月に100,000円をまとめて投資した場合

投資額 評価額
投資信託A 100,000円 300,000円
投資信託B 100,000円 200,000円
投資信託C 100,000円 100,000円

QUESTION 2

1月に100,000円をまとめて投資した場合次の投資信託A～Cをある年の1月から10月まで毎月1万円ずつ積立投資(投資額1万円×10回、合計10万円)し、11月まで保有した場合、もっとも評価額が大きくなるのはA～Cのうち、どの投資信託でしょうか？

ANSWER 2

最も良い投資成果は、投資信託C

単純に基準価額の値動きの見た目で想像すると、損益ゼロまたは損失が生じている可能性があるように思えるかも知れません。

しかし、下記のとおり、投資信託Cの評価額がもっとも大きくなっています。

毎月購入した場合の評価額の推移
（投資信託A/B/C比較）

投資額合計 評価額
(11月現在)
投資信託A 100,000円 175,234円
投資信託B 100,000円 183,849円
投資信託C 100,000円 188,464円

右肩上がりの投資信託Aよりも、
投資信託Cの評価額が大きくなりました。

なぜ、このような結果になると思いますか? そこには、評価額＝基準価額×口数／10000という公式が隠れています。下記のとおり、投資信託Cは期間中に購入した口数がもっとも多くなっています。

毎月購入した場合の累計口数の推移
（投資信託A/B/C比較）

*毎月1万円ずつ、1月から10月まで
積立投資(1万円×10回、投資額10万円)した場合
つまり口数を増やすことが大事なのです。

毎月の購入口数の推移
（投資信託Cのケース）

同じ投資金額なら基準価額が安いときほど、たくさん購入することができることをお気づきになりましたでしょうか?
投資に騰落はつきものです。
しかし、その騰落が、ツミタテ投資家の皆様にとって口数を増やす好機なのです。

結論 積立投資なら、基準価額が右肩上がりでなくても利益をあげる期待ができます！
～ツミタテ投資家の皆さまへ～
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