新しいNISA制度
2023.10.02

2024年 新NISA。制度を知って、かしこくスタート!

  • #新しいNISA
  • #制度
  • #投資初心者向け
文/NISAセンター 松本智則
目次

    2024年からNISA制度が大きく変わります。

    NISAは、制度の恒久化、非課税保有期間の無期限化、年間投資枠・非課税保有限度額の拡大などの制度改正が行われることとなりました。2024年から始まる新しいNISAでは、買い付けた上場株式等を非課税かつ無期限で保有でき、従来のNISAよりも多くの金額の取引が可能なため、生涯にわたる柔軟な資産形成が可能です。

    新しいNISAの3つのポイント

    【ポイント1】選択制だった投資枠が併用可能に

    つみたて投資枠・成長投資枠の併用が可能

    【ポイント2】非課税保有期間が無期限に

    非課税保有期間は無期限。口座開設期間も無期限(恒久化)

    【ポイント3】非課税投資枠が拡大

    • 年間投資枠最大:360万円
    • 非課税保有限度額:1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
    • 売却で投資枠が翌年以降復活

    2024年以降の新しいNISA制度の概要

    NISA口座で買い付けた上場株式の配当金等を非課税とするためには、証券会社で配当金等を受け取る「株式数比例配分方式」を選択する必要があります。

    新しいNISAの口座開設

    【1】現行のNISA口座をご利用中のお客様

    既に現行のNISA口座(一般NISA口座・つみたてNISA口座)を開設されているお客様は、2023年12月末時点で現行のNISA口座を利用している金融機関等において、2024年1月に新しいNISA口座が自動的に開設されます。

    【2】初めてNISA口座を開設するお客様

    初めてNISA口座を開設する場合でも、2023年中に現行のNISA口座を開設しておくことで、新しいNISA口座が自動開設され、2024年1月からご利用いただけます。

    【3】金融機関を変更するお客様

    2023年の年間投資枠利用の有無によりお手続き可能な時期が異なります。

    2023年の年間投資枠を未利用の場合

    2023年9月末までに金融機関の変更が可能です。

    2023年の年間投資枠を既に利用している場合

    2024年以降の新しいNISAでの金融機関変更の受付は10月以降となります。

    現行NISAの取扱いも変わります

    現行のNISA口座では、2024年1月から新規の買付けはできなくなりますが、非課税保有期間が満了するまでの間は、現行のNISA口座のまま保有することができるため、その間は配当等や譲渡益が非課税となります。
    また現行のNISA口座で買付けした分は、新しいNISAの非課税保有限度額(総額)とは別枠で、非課税期間終了まで運用が継続できます。早めにスタートすることで、将来の資産形成の非課税枠の幅を広げることができます。

    現行NISAについてのご注意点
    非課税保有期間について

    現行のNISA口座で保有する上場株式等は、非課税保有期間が満了すると、課税口座(特定口座または一般口座)に払い出されます。

    ロールオーバーについて

    現行の一般NISAで非課税保有期間が満了した場合やジュニアNISA利用者が成人を迎えた場合など、翌年分の非課税管理勘定にロールオーバーすることができましたが、一般NISA・ジュニアNISAから新しいNISAへのロールオーバーはできません。


    本ページは2023年4月時点の法令を基に作成しており、
    内容については将来の法令改正等により変更となる場合がございます。


    ※クリックすると東海東京証券のWEBサイトに移動します。
    はじめてNISAをご利用されるお客様は、証券総合取引口座とNISA口座をまとめて開設できます。

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