
つみたて投資枠では分散投資ができる?資産形成の基本「長期・積立・分散」投資と合わせて解説
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新NISAが始まってから半年以上が経過し、身近な人から「NISAを始めた」と聞くことが増えた方もいるのではないでしょうか。書店に行くと、NISAに関する書籍も増えており、日本全体でNISAへの関心は高まっていると言えるでしょう。
しかし、NISAを始めるなら、投資に関する基礎的な知識は身につけておかなければいけません。
そこで本記事では、資産形成の基本である「長期・積立・分散」投資について解説するとともに、NISAを活用した分散投資方法について解説します。投資に興味がある方はぜひ読んでみてください。
資産形成の基本
まず、資産形成の基本的な考え方について解説します。それは、家計管理や投資を行う目的を明確にするということです。
収入や支出、お金が必要なタイミングなどは、人それぞれで異なります。そのため、自分の経済状況に合わせた資産形成が必要です。
まずは、このことについて解説します。
家計管理を明確にするとは
家計管理とは、収入と支出をきちんと把握および管理することで、今後のさまざまなライフプランで必要な資金や不測の事態への備えを準備するものです。
投資を行う前には、この家計管理により、ご自身の収入・支出についてしっかり把握する必要があります。
なぜなら、投資は余裕資金の範囲で行うべきものだからです。投資は基本的に元本保証ではなく、利益を得られることもあれば損をすることもあります。
必要な生活費で投資を行ってしまった場合、途中で解約して投資した金額を下回ってしまう可能性があります。
そのため、まずは投資を始める前に収入と支出をしっかり把握し、余裕資金を貯蓄していくことが大切です。
貯蓄が苦手な方の場合は、給料日にあらかじめ3万円や5万円といった一定金額を貯蓄用口座に移し替えておくとよいでしょう。残りのお金でやりくりすると、自然に貯蓄が増えていきます。
投資の目的を明確にするとは
投資の目的を明確にするということは、ライフプランニングを行うことにつながってきます。
ライフプランニングとは、どのような人生を歩みたいか具体的に描くことです。どのような職業に就くのか、何歳まで働くのか、住まいは持ち家と賃貸のどちらにするかなど、自分が実現したい未来を時間軸とともに具体的に描きます。
例えば、30歳の時に戸建てを購入したいなら、20代から頭金の準備をする必要があります。
ライフプランを実現するためには、必要な時、必要な額のお金がなければいけません。
そのため、計画的な資産形成が必要となります。資産形成は、貯蓄と投資の2つの方法があるため、現在の資産状況やいつ時点でいくら用意するのかといった目的に合わせて、方法を選択することが大切です。
例えば、現在40歳の方が老後に向け60歳までに2,000万円貯めることを目的にしたとします。
現在の貯金が500万円で、毎月5万円ずつ貯蓄を行ったとしても目的の2,000万円まで貯めることはできません。貯蓄だけでは目的達成が難しい場合には、投資で資産を増やしていく必要があり、貯蓄と投資の2つの方法を掛け合わせるとよいでしょう。
「長期・積立・分散」投資とは
投資でなるべくリスクを取らず、成果を残すためには「長期・積立・分散」投資を意識するとよいとされています。
それぞれについて解説します。
長期投資とは
長期投資とは、その名の通り、長い期間投資を続けることです。長い期間投資を続けることで、平均収益率は安定していく傾向にあります。また、複利の効果によって資産が大きくなることが期待できます。
なお、複利とは、投資や預金などで得た収益を、当初の元本にプラスして運用する方法のことです。
20~30代が老後資金をつくるために投資を始めるなら、この時間の余裕が大きなメリットになります。
積立投資とは
積立投資とは、一括で投資するのではなく、あらかじめ決めた金額を毎日、毎月のように定期的に投資することです。
積立投資は価格が安い時も高い時も定額で自動的に買付けるため、購入価格を平準化することができます。
証券会社や銀行など金融機関によって異なりますが、毎月1,000円から積立投資できるところもあります。
分散投資とは
分散投資とは、1つの資産だけに投資するのではなく、値動きが異なる複数の資産(国内/海外、株式/債券/不動産など)に分散して投資をおこなうことです。
分散させることで、価格の変動をある程度抑えられ、安定的な運用を目指すことができます。なお、分散の仕方は以下のように複数あります。
●投資対象の分散:株式や債券、不動産など
●対象地域の分散:全世界や米国、日本など
●投資時期の分散:積立または一括
●セクターの分散:EC業界、電子部品・半導体業界、エンタメ業界など
新NISAを活用して「長期・積立・分散」投資
ここまで、「長期・積立・分散」投資について解説してきましたが、新NISAを活用するとこの3つを比較的簡単に実現できることにも触れておきましょう。
つみたて投資枠の場合
まず、イメージしやすいのが、つみたて投資枠でしょう。「つみたて」という言葉が入っているように自分で決めた一定金額を毎月決まった日に積み立てることができます。
投資対象は金融庁が定めた一定の基準を満たす投資信託のみとなっており、投資信託は一つの商品で複数の銘柄・地域に分散されていることがほとんどです。制度を活用し、一度金額と購入日時を設定してしまえば、「積立・分散」投資は実現します。
それに加え、新NISAでは制度が恒久化され非課税保有期間が無期限となりました。運用を続けることで複利効果が期待でき、かつ運用益にかかる税金が非課税となるのでNISA制度は長期投資と相性が良いことがわかります。
成長投資枠の場合
成長投資枠は、上場株式にも投資ができるなど投資対象の選択肢も多く、分散投資の自由度が増します。
さらに、成長投資枠でも、まとまった資金を一括投資するだけでなく、積立投資を利用することもできるので、「長期・積立」投資を行うことも可能です。
ただし、つみたて投資枠と比べ対象商品が多いことから、投資する商品に迷われる方もいらっしゃると思います。投資をこれから始められる方などは、対象商品が金融庁の基準を満たす商品に限られているつみたて投資枠の方が始めやすいかもしれません。
主な金融商品
最後に、投資を始めるなら知っておきたい、主な金融商品について紹介します。主な金融商品は以下の4つに分けられます。
●預貯金:銀行や郵便局などにお金を預けること、またはその預けたお金
●株式:会社が事業資金を集めるために発行する有価証券
●債券:発行体がお金を借りるために発行する有価証券
●投資信託:多くの投資家から集めたお金をさまざまな資産で運用する仕組みの商品
それぞれの商品で安全性、収益性、流動性が異なりますので、自分のリスク許容度に合わせた商品を選択しましょう。
まとめ
今回はつみたて投資枠で分散投資ができるのかについて、資産形成の基本である「長期・積立・分散」投資と合わせて解説しました。
しかし、まだまだNISAについて不明点があり、このままNISAを始めるのは不安だという方もいらっしゃると思います。
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