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2024.09.09

インデックスファンドと投資信託の違いとは?それぞれの特徴を詳しく解説

  • #投資信託
  • #長期目線
  • #分散投資
文/NISAセンター 松本智則
目次

    投資について学んでいくと「インデックスファンド」や「投資信託」などの言葉を見聞きすることもあると思います。特に、NISAについて調べていくと、インデックスファンドを推奨するような記事を多く見かけることでしょう。
    しかし、それぞれどのような意味を持つのか調べてもその違いがわかりにくいかもしれません。

    そこで本記事では、インデックスファンドと投資信託の違いについてわかりやすく解説します。投資について理解を深めたい方にとって参考になる情報ですので、ぜひお読みください。

    インデックスファンドと投資信託の違い

    インデックスファンドとは、市場全体の動きを表す代表的な指数に連動した成果を目指す投資信託のことです。インデックスは「指数」、ファンドは「投資信託」のことを指します。

    すると、「インデックスファンドと投資信託は同じものなのか?」と考える方もいるかもしれませんが、それは間違いです。

    やや複雑な言い回しになりますが、「インデックスファンドは投資信託ですが、投資信託は必ずしもインデックスファンドには限らない」と理解しておく必要があります。

    それぞれについてさらに詳しく解説します。

    インデックスファンドとは

    インデックスファンドとは、指数に連動する運用を目標とした投資信託のことで、「インデックス投資信託」や「パッシブファンド」と呼ばれることもあります。

    つまり、インデックスファンドを選ぶということは、「指数を選ぶ」ということとほとんど同じ意味合いになります。日経平均株価やTOPIX(Tokyo Stock Price Index:東証株価指数)、S&P500などの代表的な指数に連動した動きを目指すスタイルが一般的です。

    インデックスファンドには、以下の2つの特徴があります。

    値動きがわかりやすい 運用コストが低い

    値動きがわかりやすい

    ベンチマーク(目安)になる指数としては、日経平均株価やNYダウなどのよく耳にするものも多くあります。これらの指数の動きに連動するように運用されているため、値動きがわかりやすく、投資成果を把握しやすいとされています。

    運用コストが低い

    信託報酬や手数料などの運用コストが比較的低く設定されていることが多いです。
    運用コストが安ければ、長期的に運用する上で負担する合計手数料が少なくなるため、得られるリターンもその分多くなります。

    投資信託とは

    先ほどインデックスファンドは、指数に連動する運用を目標とした投資信託と解説しました。つまり、インデックスファンドも投資信託であることがわかります。
    投資信託は、商品によって投資対象がさまざまであるため、投資家に簡単にわかるように投資対象を分類しており、その分類の1つとして「インデックス」があります。
    以下の表は投資信託の「商品分類」になります。

    出典:投資信託協会ホームページ|投資信託を学ぼう

    ここからは投資信託について解説します。投資信託の主な特徴は以下の4つです。

    少ない金額から始められる 分散投資ができる 投資のプロに運用を任せられる 選択肢が幅広い

    少ない金額から始められる

    投資信託は、最低1万円程度、積立投資であれば1千円など、少ない金額から投資を始めることができるようになっており、とりわけ投資に対して不安がある方、どんな商品から始めたらよいかわからない初心者の方にとっては、始めやすい商品性と感じるでしょう。

    分散投資ができる

    投資信託は国内外の株式や債券など複数の資産を組み合わせているため、1つの投資信託を購入するだけで資産の分散ができていることになります。

    さらに、積立投資をして、購入タイミングを複数回にすることで、時間の分散もすることが可能です。

    通常、個人で分散投資をするとなると、多くの資金が必要ですが、投資信託ならば、簡単に分散投資を実現できます。

    こうした分散投資は、安定的な資産運用を目指せる有効な選択肢の1つとして金融庁も紹介しています。

    金融庁ホームページ|資産形成の基本

    投資のプロに運用を任せられる

    投資信託は、投資のプロであるファンドマネージャーに運用を任せることができます。

    なお、ファンドマネージャーとは、投資信託の運用をおこなう専門家のことで、運用会社に在籍して業務をおこなっています。

    ファンドマネージャーの業務内容は、投資信託の運用方針にしたがって、市場や銘柄の分析や選定、組み入れ比率、売買のタイミングなどを検討し、多くの投資家から預かった資産を運用することです。

    さまざまな情報や過去の経験などから、適切な投資運用を選択してくれるため、初心者の方も安心して任せられるでしょう。

    投資初心者の方が、これら投資のことについてしっかり学ぶとなると、膨大な時間や労力、コストが必要となるため、それらを省くことができるのは大きな魅力のひとつです。

    選択肢が幅広い

    投資信託の投資先は、非常に幅広く、日本はもちろん米国や中国、インドなどの株式、外国債券、REIT(不動産投資信託)など実に多彩です。

    投資信託の基本的な情報を知ることができる「投資信託説明書(交付目論見書)」を確認した上で、投資リスクや運用実績、運用コストなどを考慮して、成長が期待できる投資先を選ぶとよいでしょう。

    なお、念のために強調しておくと、投資信託は元本保証商品ではないため、リスクについては十分に考慮しなければいけません。代表的なリスクは以下のとおりです。

    価格変動リスク 為替変動リスク 信用リスク カントリーリスク など

    インデックスファンドとアクティブファンドの違い

    インデックスファンドと投資信託の違いについて調べていると、「アクティブファンド」という言葉を見聞きするかもしれません。

    先ほど投資信託の商品分類について解説しましたが、アクティブファンド(特殊型)も投資信託の分類のひとつです。

    インデックスファンドとアクティブファンドの違いを簡単に比較すると、以下の特徴が挙げられます。

    運用目標 銘柄 運用コスト
    インデックスファンド 指数に連動することを目指す 指数と同じ構成 比較的低い
    アクティブファンド 指数を上回ることを目指す 調査や分析を通じて優良な銘柄を厳選 比較的高い

    出所:投資信託協会ホームページより東海東京証券作成

    インデックスファンドとアクティブファンドの大きな違いは、運用目標です。

    インデックスファンドは、TOPIXや日経平均株価、NYダウなど、市場の動きを示す特定の指数(=インデックス)に連動するよう設計された投資信託ですので、特定の指数と似た値動きをします。そのため、市場並みの運用成績が期待できますが、基本的に市場平均を大きく超えるリターンは得られません。

    対して、アクティブファンドは、特定の指数を上回る運用成績を目指す投資信託です。これから成長が見込まれる銘柄に重点を置くケースがあり、ファンドマネージャーの実力次第では、市場平均を大きく超えるリターンが期待できるかもしれません。

    まとめ

    この記事では、インデックスファンドと投資信託の違いや、アクティブファンドについて解説しました。

    投資に興味がある方は、このような知識を頭に入れておかないといけません。しかし、昨今では、さまざまな投資情報が飛び交っており、どの情報が正しいのかを判断するのが難しいと感じるかもしれません。

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