投資初心者向け
2024.11.25

【動画で学ぶ!はじめての投資】NISAから投資を始める方必見!株式投資の始め方を徹底解説!

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文/NISAセンター 松本智則
目次

    新NISAが始まって、SNSや書店で投資に関する情報を目にする機会が増えてきたのではないでしょうか。将来のために投資を始めたほうがよい、NISAは良い制度だとなんとなくわかっていても、基本的なことを理解してから始めたい、投資を始めるならできるだけ失敗したくないという方も多いと思います。

    そこで、このシリーズでは投資初心者の方向けに、できるだけ専門用語を使わず最低限覚えておきたい投資の超基本について解説していきます。動画でもわかりやすく解説していますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。今回は「株式投資の始め方」を解説します。

    株式の基本的な仕組み

    投資と聞いたときに、多くの方がイメージしやすいのが株式投資、特に日本の個別株投資ではないでしょうか。また株式投資に関連して、配当金や株主優待といった言葉をご存じの方も多いと思います。

    一方で、専門用語も多く難しそう、数字は苦手、どんな銘柄を買えばよいかわからないなど、はじめの一歩を踏み出せない方もいると思います。

    そこで、まずは株式の基本的な仕組みと、株式にはどんな魅力があるのかについて解説します。

    株式の基本的な仕組みとは

    株式とは、企業が事業を行うための資金調達手段として発行する証書の1つです。株式を買うということは、その企業に資金を出資して応援することになります。また、株式を買うことで、その企業の株主になることができます。

    株主になると、投資先の企業から特別な権利をいくつか与えられます。代表的なものとして、以下3つを覚えておくとよいでしょう。

    企業の経営に関わる権利である議決権 企業があげる利益の一部を配当金として受け取れる権利 自社商品や商品券などがもらえる株主優待制度を受ける権利

    株式投資の魅力とは

    また、株式投資の魅力は、2つの利益を得られる可能性があることです。2つの利益とは、インカムゲインとキャピタルゲインのことで、それぞれ保有していることで得られる利益と、売買によって得られる利益と理解すればよいでしょう。

    先ほどの株主に与えられる権利と合わせて、株式投資で得られるものをまとめると、次の図のようになります。

    配当金や株主優待は、企業の業績悪化や方針転換により、支給が停止される可能性がありますが、その場合でも投資元本には直接的な損失は生じません。一方、売却益は、売却時の価格変動によって損失となることもあります。

    株式投資を始めるまでの流れ

    証券口座を開設する

    株式投資を始めるためには、まず証券口座を開設します。証券会社で手続きをとるか、証券会社と提携している銀行などの金融機関で手続きをとることができます。

    証券口座を開設するときにつまずきやすいのが、口座の種類が複数あってどれを選べばよいのかわかりにくい点です。

    口座には4種類あって、一般口座、特定口座(源泉徴収あり)、特定口座(源泉徴収なし)、NISA口座の中から自分に合った口座を選ぶ必要があります。口座については、後で変更することもできますので、初めて投資をする方は、自分で税金の確定申告をしなくてもよい特定口座(源泉徴収あり)を選ぶとよいでしょう。

    また、ここで注意したいのが、NISA口座は単独で開設することはできません。一般口座、特定口座(源泉徴収あり)、特定口座(源泉徴収なし)のいずれかの口座を開設し、NISA制度を活用したい方が追加でNISA口座を開設するイメージです。

    口座開設手続きが終わると、銀行の預金口座のように、証券口座の口座番号が付与されますので、投資に必要なお金を先に入金します。

    株式の買い方

    株式を買うためには、口座を開設した証券会社のネット取引やアプリで口座情報を確認し自分で発注するか、対面サービスを提供している証券会社であればコールセンターなどに電話し、オペレーターに注文を依頼することができます。株式の注文を始める前に、次の2つを確認しましょう。

    ①値段の見方と決まり方
    株式は、売りたい投資家と買いたい投資家がそれぞれ証券会社で注文を出します。株価は投資家の需給を反映して決まり、ある値段で買いたい・売りたい人が何株注文しているかを見える化したものを「板」といいます。

    図を例に見ると、左側が株式を売りたい人、右側が株式を買いたい人の列です。
    左側は2,598円で売りたい注文が1,000株、2,598.5円で売りたい注文が6,100株というように見ます。一方右側は、2,597.5円で買いたい注文が5,800株、2,597円で買いたい注文が6,400株となっています。

    この板を基に、価格優先>時間優先の順で、証券取引所を通じて売りと買いの注文をマッチングさせることで取引が成立します。

    先述の例では、2,598円で100株買い注文を出せば、すぐに買うことができますが、2,597.5円で100株買い注文を出した場合は、先に注文が出ている5,800株の次に指定した値段以下で買える順番待ちをします。

    ②注文の方法
    取引したい銘柄が決まったら、次は値段や株数など注文の詳細を決めます。
    東海東京証券のオンライントレードデモ画面を基に、必要な入力事項について確認してみましょう。

    市場:どの取引所に注文を出すか選択します。最良執行市場を選びましょう。 株数:何株注文を出したいか決めます。100株単位で希望する株数を入力します。 単価:いくらで注文を出すか決めます。

    一般的には、値段を指定して注文を出す場合は「指値」を、いくらでもよいので取引したい場合は「成行」を選べばよいでしょう。指値の場合、買いのときは指定した株価以下、売りのときは指定した株価以上になったときに売買が成立し、成行の場合は基本的に注文を出したら直ぐ売買が成立します。

    期間:注文をいつまで出すか決めます。慣れないうちは当日中を選択するとよいでしょう。 預り区分:特定、一般、NISAの中から選びます。これは開設している証券口座の種類を基準に選ぶとよいでしょう。NISA口座で株式を売買する場合は、「NISA預り」を選択します。
    ネットではなくオペレーターに注文を出す場合は「NISA口座を使って」と伝えればOKです。

    目的別に銘柄を選んでみよう

    株式の基本的な仕組みや買い方がわかったところで、どうやって銘柄を選んだらよいか悩む方も多いでしょう。個別銘柄を決めるには、どんな投資方法があるのか理解して、自分の目的に合った銘柄を選ぶのがおすすめです。

    株式投資の戦略は、次の4パターンを基本に考えるとよいでしょう。

    高配当株投資…配当利回りに着目し、長期投資を前提に配当金を受け取りたい 株主優待投資…値上がり益や配当金よりも、割引券や企業商品など株主優待を狙う 割安株投資…各種指標から、相対的に割安といえる株式に投資し値上がり益を得たい 成長株投資…テーマや業績から、引き続き成長が見込める株式に投資し値上がり益を得たい

    高配当株や株主優待に期待した投資は、基本的にその権利が受け取れる限り長期で保有することが望ましいでしょう。また、銘柄は大型株で業績が安定しているような企業や、外食や日用品など普段利用する商品を株主優待として受け取れるような企業からまずは選んでみるのがよいでしょう。

    一方、割安株や成長株は、専門的な指標を理解したり、相場を予想して値上がりを期待した売買が前提となるため、それなりに知識と経験を積んでからのほうがよいでしょう。もしくは、証券会社におすすめの銘柄を相談して、アドバイスを受けながら決めると納得感を得やすいでしょう。

    株式を買うときの注意点

    最後に、初めて株式を買うときに抑えておきたい注意点を5つ紹介します。この注意点を意識するだけで、大きな失敗を避けることができます。

    自分の投資目的をしっかり決める 損してもよい余剰資金の範囲内で投資する 少額、最低単位から始める 目標株価、損切りラインを決める 周りの情報に流されず、決めたルールを守る

    以下、具体的に解説します。

    自分の投資目的をしっかり決める

    株式に投資をする目的はさまざまあると思いますが、基本的には先ほど解説した4つの戦略をベースに考えたほうがよいでしょう。

    例えば、配当金を楽しみに長期で保有したい場合に、配当金の原資を株主に還元せず企業の設備投資に使うような企業に投資をしてしまったら、目的とは違う株式を買うことになります。

    一方で、こうした企業もキャピタルゲインを期待して株式を買いたい人には投資目的に合っているかもしれません。そのため、銘柄から探すのではなく、まずは自分の投資目的をしっかり決めることが大切です。

    損してもよい余剰資金の範囲内で投資する

    初めて株式を買うときは、いくらまで投資資金に使ってよいか判断が難しい方もいると思います。
    そんな時は、仮に全額なくなっても生活に支障のない金額で始めるのがよいでしょう。

    株式は値上がり期待がある一方で、値下がりする可能性もあります。また、場合によっては倒産し、投資資金が1円も戻ってこない可能性もあります。

    こんな時、生活費や使う予定があるお金まで投資に使っていたら、取り返しがつかないことになってしまいます。万一のことも踏まえ、余裕資金の範囲で投資金額を決めるのがよいでしょう。

    少額、最低単位から始める

    余裕資金が仮に50万円用意できたとして、50万円満額を使って株式を買う必要はありません。注文の流れを理解したり、値動きに対して自分がどう感じるかは、実際投資をしてみてから気づくことも多いです。

    なので、まずは数万円から買える銘柄から始めて、いろいろと気づきを得るのがよいでしょう。また、少額で複数銘柄に投資したい場合は、最低単位の100株ずつ買うのがよいでしょう。

    ある銘柄にだけ資金を集中させるより、銘柄の管理もしやすくリスク分散にもつながります。

    目標株価、損切りラインを決める

    成長期待で株式を購入する場合は、目標株価と損切りラインを決めておくことが重要です。

    人は、利益に対してはすぐ確定させたくなる一方、なかなか損切りができず損失がどんどん膨らむ傾向にあります。株価の動きに一喜一憂しないために、例えば「50%上がったら利益確定のため売る」、「20%下がったら損切りする」と、投資する前に決めておくことがおすすめです。

    周りの情報に流されず、決めたルールを守る

    投資を始めると、SNSやメディアの情報に敏感になり、情報に流されやすくなります。特に、SNSで話題に上がっている銘柄だから買ってみる、売っている人が多いからとりあえず売るといった行動は、失敗してしまうことが多いです。

    初志貫徹で、自分で決めたルールを守って投資を続けましょう。


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