NISAトーク
2024.05.17

【10年で資産7,000万円 FIRE】ミニマリストゆみにゃんさん「相場の変動に左右されない」投資術と勉強法

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インタビュアー/NISAセンター 松本智則
目次
    NISAトーク

    投資系インフルエンサーの方をお呼びして、フラットな立場で資産運用やNISAの活用方法について聞く「NISAトーク」。
    今回は、登録者数14万人超、節約ミニマリストとしてミニマリズムの良さから資産形成術まで幅広くSNSで情報を発信されている「投資系YouTuber ミニマリストゆみにゃん」さんへのインタビューです!
    ※動画内・当記事の投資成果はゆみにゃんさんの例であり、将来の投資成果を保証するものではありません。

    ミニマリストゆみにゃん

    20代で結婚し貯金ゼロで離婚、スーツケース一つで家を出る。その後は、物を増やしたり減らしたりを繰り返し、ミニマリストとして暮らしやすい生活を手に入れる。10年で貯金ゼロから7,000万円まで拡大することに成功し、FIREを達成。自身で運営するYouTubeチャンネル「ミニマリストゆみにゃん」のチャンネル登録者数は14万人を超える(2024年4月9日現在)。

    ミニマリストの節約術

    ── 最初に、ゆみにゃんさんがミニマリストに至るまでのストーリーを教えてください。

    ミニマリストゆみにゃん:結婚していた時に別居をして、引っ越しをしたのがきっかけです。一気に物を減らし小さい部屋に移りました。

     そこで気づいたことがありまして、物が少ないと狭い部屋でも快適に暮らすことができ、物欲が抑えられ、結果お金が貯まりました。資産形成の過程で、どんどんミニマリストが進み、今ではリュック1つで世界中を旅行しています。

    ── 世界中を旅行されているということですが、これまで行かれた国の中で、価値観がガラッと変わったような場所はありましたか?

    ミニマリストゆみにゃん:フィリピンです。留学で3カ月行きましたが、銃社会の治安の悪さとストリートチルドレンが多い貧困度合いにショックを受けました。

     「可哀想だからお金をあげる」では根本的に解決しないことも現地で実感し、お金があればあるだけ使う習慣や、数学が大嫌いという文化を感じ、教育の問題を変えていかないといけないと感じました。

    ── ミニマリストに至る過程で得た、おすすめの節約術はありますか?

    ミニマリストゆみにゃん:まずは物欲を手放すことですね。そのために、大きめのダンボールなどを1つ用意してこの1年使っていない物をその中に入れてください。

     2カ月蓋をして取り出さなかった物は捨ててしまいましょう。そうすることで、自分がいかに無駄遣いをして物を増やしていたのか、気づくと思います。また、次第に家賃など固定費においても、無駄に払っていたことに気づかされます。

     身の回りの物が減れば物欲が減り、物を探すこともなくなりストレス解消にもなります。さらに、小さい部屋に引っ越しすれば固定費が大幅に削減されるとともに、必要最低限の物しか置かなくなるので、余計な支出も減りお金が貯まります。

    投資を始めたきっかけと投資を通じて得たこと

    ── 投資を始めたきっかけについて教えてください。

    ミニマリストゆみにゃん:家計簿をつけて節約をし、2年間で300万円以上貯まったことをきっかけに、お金を寝かせておくだけではもったいないなと感じるようになりました。「お金でお金を稼ぎたい」と思っていた時に「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください」という本に出合ったことがきっかけで投資を始めました。

     投資は個別株を扱うなど難しいイメージはあったのですが、本を読んでインデックス投資という考えを知り、長期投資で運用すれば良さそうだなと思えたことも、一歩を踏み出すきっかけになりました。

    ── 初めて買った商品は何ですか?

    ミニマリストゆみにゃん:会社の企業型確定拠出年金を通じて、最初はインデックス投資から始めました。国内と海外の株式インデックスを50%ずつ購入しました。

     その後は、NISAで国内ETFのTOPIXと、外国株式のインデックスファンドを、同様に国内と海外で50%ずつ購入しました。個別株にも手を出しましたが、すぐに値下がりして怖くなり損切りしてしまいました。現在では個別株と国内インデックスファンドは売って、米国インデックスファンドだけ積み立てています。

    ── これまでの投資経験を踏まえ、良かったこと・大変だったことはどんなことですか?

    ミニマリストゆみにゃん:良かったことは、当初の目的であった「お金でお金を稼ぐ」ということができ、インデックス投資を5年間続けて1,000万円以上稼ぐことができたことですね。

     大変だったことは、投資を始めて最初の頃やコロナショックといった相場が急落した時に、自分の保有資産の含み益がみるみる下がるのを目の当たりにしたことですね。心がざわつき狼狽してしまいました。結果的に売らずに済んだのですが、当時を思い出すと怖かったですね。

    ── 相場の下落時に売却せず乗り越えられたポイントはありますか?

    ミニマリストゆみにゃん:しっかりと勉強して知識武装できていたことかなと思います。○○ショックといった相場の下落はなかなか体験できるものではないですが、勉強を通じてイメージすることはできるので、いろんな想定をして少しでも備えておくことが大切かと思います。

    おすすめの勉強法と、下落時の不安を乗り切るための心構え

    ── おすすめの勉強法はありますか?

    ミニマリストゆみにゃん:やはり本を読むことですね。私も投資に関する本は一通り読んでいます。と言っても、活字が苦手なので、オーディオブックを活用して聴いています。

     声優さんがわかりやすく感情を乗せて読んでくださるので、内容が入ってきやすくおすすめです。読書が苦手な私でも月10冊ほど本を読めます。直近のニュースも大切ですが、インデックス投資など投資の王道について学ぶのであれば、まずは名著を10冊読むことが何より大事だと考えています。

     他には、新NISAなど最新の情報が必要なものはYouTubeが早くてわかりやすいです。私も色々見ていますが、視聴者からお金を直接もらうのではなく再生回数で稼ぐという性質から、情報商材などの悪質な情報が他のSNSより圧倒的に少なく、Googleの監視がある点も踏まえ、情報に安心感を持てると思います。何より、映像で見るのでわかりやすいです。

    ── ご自身の今の投資に影響を与えた本はありますか?

    ミニマリストゆみにゃん:「敗者のゲーム」という本が印象的で、その本ではインデックス投資の優れた部分を過去色んなデータと比較して紹介しており、なぜインデックス投資が良いのか納得がいきました。また、長期投資のメリットも理解することができ、20年間は相場の変動に左右されずに投資を継続していくことが重要だなと思えるようになりました。「下落の後は上がる、やめたら意味がない」と腹落ちさせることで、心理的に安定して投資を続けることができています。

    これから投資を始める方へ

    ── これから投資を始める方におすすめしたい投資商品、投資手法はありますか?

    ミニマリストゆみにゃん:これから始められる方は、時間を味方につけて少額から投資ができる、インデックス投資が良いと思います。商品としては、新NISAでも投資ができる米国S&P500か全世界株式を参照したインデックスファンドがおすすめです。個人的には、世界経済の成長は米国の企業がけん引すると考えているので、米国S&P500の方が良さそうだと思っていますが、ご自身で納得いく方ならどちらでも良いと思います。

    ── 新NISA制度はどのように活用予定ですか?

    ミニマリストゆみにゃん:投資方法として、インデックスや米国高配当株、国内高配当株、優待銘柄、レバレッジなどさまざまなものがありますが、私は王道のインデックス投資一択です。

     新NISAの非課税制度は長期でプラスが出てこそ意味があると考えていますので、長期で積み立てを行い、分散・複利効果が期待できるインデックス投資を優先させるのが良いと思っています。

     個別株は、私の経験上損切りすることも多く、損益通算ができないNISA枠での投資には注意が必要です。また、投資のタイミングによっては想定していた株価通り買うことができず、NISAの非課税枠を最大限活用できません。

     なので、新NISA制度は、インデックス投資が最も税制優遇のメリットを活かせます。

    ── これから投資を始める方へのアドバイスをお願いします。

    ミニマリストゆみにゃん:投資を始めるにも、元手は必要です。そのためには節約で支出を抑えるほか、転職して年収を上げたり、副業にチャレンジしたりして、別な収入を得ることも大切かと思います。

     焦ってリスクの高い商品や情報商材に惑わされずに、お金に余力のある範囲でインデックス投資を少しずつ始めてみてください。


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