
【配当金だけで年間500万円/40代FIRE】高配当&優待生活を送るペリカンさんの投資術
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投資系インフルエンサーの方をお呼びして、フラットな立場で資産運用やNISAの活用方法について聞く「NISAトーク」。
今回は、投資歴25年超のベテラン投資家、高配当株と株主優待株のコレクターとして情報発信されている「投資家兼ブロガー ペリカン」さんへのインタビューです!

40代でFIREを達成した、投資歴25年超のベテラン投資家。FIRE達成前は、兼業投資家としてコツコツと月給と配当金を可能な限り投資に回し資産1億円に。2019年に当時勤めていた会社を辞めてFIREを達成し、2023年には、資産2億円を突破。
現在は、年間560万円の配当金や株主優待で、悠々自適な配当・優待生活を送りながら、投資と日々向き合う。ブログ「ペリカン 株主優待銘柄、高配当の中長期投資でリタイヤ生活」やSNSで高配当株や株主優待のコレクターとして、「楽しくお金と付き合って、ちょっと得する情報」を発信している。
投資を始めたきっかけと高配当銘柄の魅力
── 最初に、投資を始めたきっかけを教えてください。
ペリカン:25年以上前に米ドル3カ月物外貨預金を銀行で申し込んだのがきっかけです。新聞の広告を見て、当時は3カ月物で6%近い預金金利だったのですが、とても魅力的に感じ米ドルの定期預金をしたのが始まりです。
初めての運用で結果的に金利分利益を取ることができ、成功体験を得ることができました。その後、投資への興味がメラメラ湧いて「投資と言えば株だろう」と考え、株式投資を始めました。
── 初めて購入した銘柄とその理由を教えてください。
ペリカン:初めて買った銘柄はファーストリテイリングですね。最初は銘柄を分析する能力もなければ、株の買い方もわからなかったので、証券会社の推奨銘柄レポートを見たり、窓口の方のおすすめ銘柄を聞いたりして買いました。既に売却してしまいましたが、もし今も持っていたら100倍にもなっていたなと今でも考えたりします(笑)。
その他には、フェローテックやアデランスなど5銘柄くらい保有していたと思います。
── おすすめの情報収集方法や勉強法はありますか?
ペリカン:情報収集という点では、SNSや他人の言うことを鵜呑みにしないことが一番重要だと思っています。SNSで情報発信している私が言うのもなんですが(笑)。
今は少額から投資できるので、自分で考えて、一旦数万円から投資を始めてみることが何よりの勉強になると思います。自然とマーケットや経済ニュース、企業業績に興味が湧いてきます。
また、私の場合、銘柄を選別するのに証券会社のスクリーニング機能を使っています。他には、四季報や会社のホームページで、財務体制、事業内容を理解できるのか見て、一生持てるか判断しています。
── ペリカンさんにとって、高配当銘柄の魅力を教えてください。
ペリカン:お金が働いてくれることを実感できることだと思います。半年・一年に一回、配当金を受け取れますが、給料以外に100%不労所得として収入があることで心が豊かになりました。そのままかもしれないですが、配当利回りが高いことで受け取れる配当金が多いのも魅力ですよね。
また、感覚的には高配当銘柄は相場が下落する局面でも、市場に対し抵抗力があるように思います。
投資の魅力と続ける秘訣
── 投資をやっていてよかったこと、大変だったことはありますか。
ペリカン:この質問はよく自分でも考えます。もし投資をやっていなかったら…お金の面では将来かなり不安を抱えていたと思います。そういった意味で、結果論ですがお金が増えたことがよかったことです。
あとは、欲しいものが物から株に変わって、いつの間にか趣味が株になり他のことへの出費が減りましたね。昔はのめり込むような趣味もなかったですが、今では株をコレクションする感覚で楽しみながら投資を続けています。
一方、大変だったのはやはり相場が大きく下落した時に、資産の減少を目の当たりにしたことですね。リーマンショックの時は、株式投資をやっていなければよかったと思ったくらいです。ですが、資産が減ってしまったのは自分だけではなく、日本を含む世界中で起きている出来事だから、いつか回復するだろうと思って、株を買い続けていました。
── 投資の失敗談を教えてください。
ペリカン:失敗した投資は数知れずですが、特に調べもせずに株価が上がっているという理由だけで買って、短期で2、3万円儲けようなんていう取引は、だいたい失敗しています。自分なりにちゃんと調査して長期保有したい!と思って投資した場合は比較的上手くいっています。
他には、配当利回りがよかったのでANAやJALを持っていましたが、コロナショックで飛行機が飛ばなくなり、これは本当にやばいなと思って、大きく損切りして他の銘柄に乗り換えました。そのまま持っていれば、当時よりも今の株価のほうが上がっていますし、下がった時になぜ買わなかったんだろうと、機会損失という意味でも失敗したなと思うことがあります。
── 投資のメンタルの保ち方を教えてください。
ペリカン:何度も○○ショックを経験しその度に大きく資産が減りましたが、そういった状況下では『みんな同じなのでそのうち戻る』というポジティブさも投資家には必要かもしれませんね。私は自分なりにしっかり分析した銘柄で、会社の財務体制がよければ、株価が下がっても、そのうち戻ると思っています。
逆に言えば、自分だけが暴走して資産を減らしている状況なら、投資法を考え直すべきだと思います。大きな事件や事故でない限り、大きく下がったときは買い増しをするチャンスと思って、買い増しをしましょう。購入単価を下げて、株価が戻ってきた時に、必要な分だけ売るということをやっています。

FIREまでの道のり
── FIREを志したきっかけを教えてください。
ペリカン:FIREは全く目指していませんでした。2019年に前職を退職し、転職する前に半年間リフレッシュをしようと思っていたのですが、コロナ禍となり世の中が一変して働くに働けなくなってしまったんです。
当時は年間200万円程配当金があったので、しばらくは問題なく生活できるなと思えたことと、コロナ禍で株価が大きく下がっていたときだったので、買うには絶好のタイミングととらえ地銀や商社株などを買い増しました。その後の株価の上昇もあり、何とか配当金だけで生活できる目処が立ったところで、今の生活スタイルになりました。2023年は、年間560万円程の配当収入が得られ、これで何とかなるのかなと考えています。
── 今のポートフォリオを教えてください。
ペリカン:配当銘柄を中心に国内外の株式を保有しています。全体としては株式が80%(日本株が9割、米国株が1割)、米ドルの外貨預金が15%、その他5%はiDeCoをフル活用しています。
── 目標とする利回りを教えてください。
ペリカン:年間配当利回りが3.5%以上の銘柄を選ぶようにしています。自分が目標とする年間配当金額から逆算した結果、この結論に至りました。
2024年が始まって以降、日経平均が最高値を更新するなど市場が活況になっており、株価が上昇したことで配当利回りが低下していますが、企業も収益を高めていることから、増配傾向の会社が増えています。これから新たに投資する会社が成長して、将来増配を行えば年間配当利回り4%や5%もあり得るなと想像しながら、引き続き高配当銘柄を買っていこうと思います。
これから投資を始める方へ
── これから投資を始める方へ、お勧めの投資法はありますか?
ペリカン:2024年にスタートした新NISAに合わせて信託報酬が低い投資信託やETFが数多くあるので、少額から毎月積み立てる投資がお勧めです。投資することで経済や株への関心が深まるので、投資信託から少しずつ個別株にも挑戦しながらNISA制度をフル活用することが一番だと思います。
投資を始めるタイミングについては、早ければ早い方がいいと思うので「スグに」です。投資手法は年齢によると言うのが持論です。20~40歳代なら、信託報酬が0.1%以下のオルカンでもS&P500でも全米でもいいので積み上げるのがベストだと思います。長期的に見て運用成果にそこまで大きな差は生まれないと思うので、お好みでいいと思います。
それより上の年代なら、王道の高配当銘柄や信託報酬の低い高配当上場投信もお勧めです。いずれにせよNISA制度はフル活用で。
── ペリカンさんは新NISA制度を活用しどのような投資をされますか?
ペリカン:現在、ポートフォリオの大半を日本株で占めていることから、NISAでは日本株以外に目を向けています。つみたて投資枠では全米国株式投信を購入し、成長投資枠では外国個別株を購入していこうと思います。直近ではブリティッシュ・アメリカン・タバコとボーダフォン・グループを購入しました。
── これから投資を始める方にメッセージをお願いします。
ペリカン:2つあります。1つ目は今すぐ始めてみて!!NISAは素晴らしい制度で使わないと損です。2つ目は詐欺もあるので、他人の言うことは鵜吞みにせず自分で考えて、投資をしてください。


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