NISAトーク
2024.07.12

【インデックス投資と米国個別株】BANK ACADEMY小林さんと米国株ブロガーたぱぞうさんに聞く、投資の立ち回り方【後編】

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インタビュアー/NISAセンター 松本智則
目次
    NISAトーク

    投資系インフルエンサーの方をお呼びして、フラットな立場で資産運用やNISAの活用方法について聞く「NISAトーク」。スペシャルバージョンとして、YouTube登録者数72万人超BANK ACADEMY小林さんとYouTube登録者数24万人超米国株ブロガーたぱぞうさんへのインタビューを前後半に分けてお届けします!

    この記事はインタビューの後編記事です。前編をまだお読みでない方は、ぜひこちらからご覧ください。

    小林亮平

    横浜国立大学経営学部卒業後、三菱UFJ銀行に入行。同行退社後、ブログやSNSで資産形成(NISAやiDeCo、ふるさと納税など)の入門知識を発信する。現在はYouTubeチャンネル「BANK ACADEMY」の運営に注力しており、YouTubeだけでもフォロワー数は72万人以上(2024年7月2日現在)。「超初心者でも理解できるよう優しく伝える」をモットーに、キャッチーなイラストを活用したわかりやすさで支持を得る。

    たぱぞう

    社会人になると同時に資産形成をはじめ、2010年以降、米国株投資を中心に行う。2016年ころから「誰でもできる投資術」「誰でもわかる海外投資」をモットーにブログ「たぱぞうの米国株投資」を執筆中。現在はブログやセミナーでの情報発信のほか、YouTubeチャンネル「たぱぞう投資大学」にて、投資、資産運用についてオリジナルのアニメーションでシンプルに解説を行う。YouTubeチャンネル登録者数24万人、X(Twitter)フォロワー22万人(2024年7月2日現在)。

    投資をする上での自身の哲学

    ── 投資をする上で大切にしている考え方はありますか。

    たぱぞう:未来と自分を信じて投資することを大切にしています。非常に抽象的ではありますが、情報に振り回され過ぎないことは、大事だと思います。特にリセッションの時は、後々のことを考えると一般的にチャンスになるのですが、SNSやメディアの情報を見ると不安になると思います。

    自分の買いの目線を信じて、このアセットを買ったら将来こうなるだろうという未来を想定していないと、周りの意見で右往左往してしまい買い時を逃すこともあるので、未来と自分を信じて投資をすることが大切だと思います。

    小林亮平:素晴らしいですね。私は哲学というか好きな格言がありまして、バンガード創業者ジョン・ボーグル氏の「航路を守れ」です。投資をある程度してきた方なら一度は聞いたことがある言葉だと思います。

    投資を通じて、人は大きく下落したとき、感情に流されやすい生き物だということを実感してきました。私自身、コロナショックの時、その恐怖心に流される瞬間がありました。

    自分がそもそもどういう投資方針で運用していくか、その航路を守り、自分の船をしっかりリードしていくという考え方は投資において大事だと思います。

    NISA以外で投資する商品

    ── NISA以外の運用を教えてください。

    たぱぞう:NISA以外の運用で大きなコアを占めているのは、やはり不動産ですね。金額は米国株と同じくらいです。

    自分は金融資産も大きくなり、NISAをメインの投資とはせず、本当はやめようかなとも思っていたんですよね。ただ、今年から子供もNISAを使える年齢になったので、新NISAを通じて子供に金融教育をしています。

    小林亮平:NISA口座以外ですと、特定口座でVYMをずっと買っていて、保有商品の大半を占めますね。

    NISAも含めての全体的な資産割合は、S&P500に連動する投資信託が多く、サテライトでVYMに投資しています。ただ、新NISAに関しては、私もそうですが、配偶者がいる方だと、非課税保有限度額が合計3,600万円まで新NISAで投資できるので、特定口座を使う方は少なくなるとは思っています。

    これから個人で投資を始める方でも、枠としては新NISAで申し分ない大きさだと思うので、それで全然よいかなとは思いますね。たぱぞうさん、非課税は良いですよね。

    たぱぞう:良いですよね。20年前にこの制度があれば、インデックスファンドにコツコツ投資していたのかもしれません。

    今だから言える投資の失敗談

    ── 投資で失敗したエピソードはありますか。

    小林亮平:投資で100万円損したとか絵に描いたような失敗談は正直ないですが、投資を始めた時の経験を今でもずっと覚えています。

    当時は、投資指南書を読んで自分で始めたものの、数百円の含み損になった時に、なんかすごく怖くなったんですよね。そんなに大きな投資金額ではないのに、怖くなってすぐに売ってしまった経験を覚えています。インデックス投資を理解できていなかったと思います。

    その時に、身近に相談できる方がいれば、よかったなということを感じました。当時は、インデックスファンドを買っていたので、インデックス投資の基本的な考え方に則って、長期で運用しておけばよかったものを、マイナスが怖くなり売ってしまいましたが、身近に誰かいてくれたらその考え方が変わっていたと思います。

    それが今のYouTubeの活動につながっていると思っています。初心者の方向けに発信して、毎日DM(ダイレクトメール)が何件も来ますが、それをすべて手作業で返信して、初心者の方にできるだけ寄り添うような存在になれればと思っています。

    たぱぞう:2000年代は、1銘柄に集中して投資をしていたんですよね。特にリセッションの時には銀行や証券の金融株への投資を好んでやっていました。2003年とか、リーマンショックの頃は、4分の1以下になった時代もありましたね。

    しかし、自分の考えを貫いて、ナンピン買い(保有株が値下がりした場合に、同じ銘柄の株を買い増すことによって、購入時の平均単価を下げる投資方法)をして今に至ります。

    確信があったとしても、危ないことはあるんだなという学びがあって、最近は守った投資をしていますね。インデックスも普及して過去の私のように1銘柄だけのリスクを取らなくても、十分に資産形成ができる良い時代になったと思います。

    ── 狼狽売りを回避する方法・メンタル管理を教えてください。

    小林亮平:基本、私はインデックス投資をしていますが、とにかくほったらかすことです。普段、お仕事などで忙しい方や投資が趣味ではない方であれば、証券会社のホームページも見ず、積立の設定だけをやって放置するのが、割と最強かなとは思います。

    たぱぞう:気絶投資の考え方は、良い考えですよね。でも、売買しないと証券会社さん利益でないから困っちゃう…カットで(笑)。

    これから投資を始める方へ

    ── これから投資を始める方へ向けメッセージをお願いします。

    小林亮平:今の時代は、投資を始めるには良い環境が整っていると常々思っています。新NISAであったり、投資信託の信託報酬の低さであったり、投資額をかなり抑えて始めることができるようになりました。

    お小遣い程度でもよいので、ちょっと投資に興味があってやってみたいと思ったら、ぜひ最初の一歩を踏み出してほしいです。もし、わからないことがあれば、私でよければいつでもお答えしますので、気軽に連絡ください。

    たぱぞう:投資で人生を共によい方向に変えましょう。人生二度なし、共に頑張りましょう!


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