NISAトーク
2025.02.17

【投資銘柄数は400超え⁉】高配当株・株主優待株コレクターペリカンさんに聞く、配当・優待生活の魅力 ~前編~

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インタビュアー/NISAセンター 松本智則
目次
    NISAトーク

    投資系インフルエンサーの方をお呼びして、フラットな立場で資産運用やNISAの活用方法について聞く「NISAトーク」。
    今回は、投資歴25年超のベテラン投資家、高配当株と株主優待株のコレクターとして情報発信されている「投資家兼ブロガー ペリカン」さんへのインタビュー第2弾です!
    保有銘柄や優待生活の楽しみ方など、内容を前後半に分けてお届けします。
    ※当記事内の投資成果はペリカンさんの例であり、将来の投資成果を保証するものではありません。

    ペリカン

    40代でFIREを達成した、投資歴25年超のベテラン投資家。FIRE達成前は、兼業投資家としてコツコツと月給と配当金を可能な限り投資に回し資産1億円に。2019年に当時勤めていた会社を辞めてFIREを達成し、2023年には、資産2億円を突破。

    現在は、年間610万円の配当金や株主優待で、悠々自適な配当・優待生活を送りながら、投資と日々向き合う。ブログ「ペリカン 株主優待銘柄、高配当の中長期投資でリタイヤ生活」やSNSで高配当株や株主優待のコレクターとして、「楽しくお金と付き合って、ちょっと得する情報」を発信している。

    投資銘柄数400超え 保有銘柄を一部公開

    ── 前回のインタビューでは、年間配当金が560万円ほどと伺いました。それから1年ほど経過して、年間配当金に変化はありましたか?

    ペリカン:配当金は、年間で610万円くらいまで増えましたね。ポートフォリオの配当金利回りは、年末の時価ベースで年利3.8%くらいになりました。
    これは、もともと株主還元に積極的な企業に投資をしてきたので、そうした企業が増配してくれて結果的に増えましたね。

    また、2024年は配当金が増えただけでなく、保有資産の時価も3,000万円ほど増加しました。大きな下落局面もありましたが、結果的にお金が増え、満足の1年でした。

    ── 現在、どのような銘柄に投資をしていますか?また、保有する銘柄で配当利回りが高い銘柄を教えていただけますか?

    ペリカン:今は、全体で400銘柄くらい保有しています。その内150銘柄くらいは、株主優待があります。私が投資している日本株の中で、配当利回りが高い銘柄の一例は、こんな感じです。

    証券コード 銘柄名
    8219 青山商事
    5208 有沢製作所
    9761 東海リース
    5451 淀川製鋼所
    4246 ダイキョーニシカワ
    5949 ユニプレス
    5288 アジアパイルHD
    1719 安藤・間
    8130 サンゲツ
    4671 ファルコホールディングス

    配当を目的に投資した企業は、配当利回り4.5%以上の銘柄が多いですね。上記銘柄以外にも、全体を通して連続増配や累進配当により配当利回りが高い銘柄を選ぶようにしています。

    ── 銘柄数が多く、管理が大変かと思いますが、気を付けていることはありますか?

    ペリカン:購入してから数日で忘れてしまう銘柄もあるのですが、個別株の損失についてはあまり気にしないようにしています。むしろ、400銘柄全体でいくら含み益があるかで見るようにしています。

    今は全体の9割が含み益で、投資金額に対し2倍くらいの評価額になっています。最低単元の100株だけ保有する銘柄もたくさんありますよ。

    ── 配当銘柄を売却するときの基準はありますか?

    ペリカン:長期投資前提なので、基本的に売却しないですね。ただし、配当銘柄として買った株が値上がりし、時価ベースで配当利回りが2%台になれば、売却候補にしています。他に配当利回りが高い銘柄が出てきたら、乗り換えを検討するようにしています。

    また、配当金が減配されたときは、わずかな減配でビジネスモデル自体が崩れていなければ、そのまま保有するようにしています。無配になったり、ビジネスモデル自体が危ういなと感じたときには、損切りするようにしています。

    ペリカンさんのNISA活用方法

    ── 新NISA1年目が終わりました。ペリカンさんは新NISAを活用されましたか?

    ペリカン:外国株の比率を増やしたかったので、成長投資枠でブリティッシュ・アメリカン・タバコを購入しました。株価が安いなと感じたのと、配当利回りが高かったですね。また、ADR銘柄で、配当金の源泉徴収がなかったので、NISA口座で投資するのにいいなと思いました。

    他には、日本株でエクセディとセイノーホールディングスを購入しました。これは、元々旧NISAで持っていて、非課税保有期間満了後に課税口座に払い出された銘柄なのです。課税口座で保有する分を売却し、NISAで買い直したということですね。

    あとは、つみたてNISAでeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を購入しました。ポートフォリオ全体で外国株の比率を増やしたかったことと、せっかくの非課税投資枠を使わないともったいないと思い、投資しています。

    ── 2025年以降、NISAをどのように使っていく予定ですか?

    ペリカン:新しい銘柄を増やすより、既に投資している銘柄の買い増しをしていこうと思っています。自分の中で、今後も長期間売る予定がない銘柄というのを決めていまして、こうした銘柄を特定口座からNISA口座へ少しずつ移していこうと思います。

    2025年は、既に特定口座からNISA口座へスイッチしていって、成長投資枠をほとんど使ってしまいました(笑)。

    株数を増やすと、その企業から受け取れる配当金が増えますし、後々一部売却したい場合にも対応できるので、いいですよね。

    配当利回りを高めるには?

    ── 今後、目標とする年間配当金額はありますか?

    ペリカン:一つの区切りとして、1,000万円を目標にしています。最初は500万円を目標にしていたのですが、ここ数年マーケットの追い風もあって、意外とあっさり達成してしまったので、次は倍の1,000万円かなと。

    ── 複数銘柄に投資する上で、配当利回りを高めていくための工夫はありますか?

    ペリカン:時価ベースでの配当利回りを意識するようにしています。新たに銘柄を購入するときは、配当利回りが4%以上ある銘柄だと投資したくなりますね。
    また、投資してから株価が上昇することで、時価ベースでの配当利回りが下がってきた場合は、入れ替えを検討するようにしています。

    2024年で言えば、8月に相場が大きく下落した時、株価の上昇で配当利回りが低下していた銘柄を売却し、手元にあった現金と合わせて、もともと投資したかった小松製作所や日立建機を購入しました。

    ── AIなど、マーケットで話題になる銘柄に投資したくはなりませんか?

    ペリカン:テーマ投資は、過去失敗した経験から、苦手意識があるんですよ。
    AIとか仮想通貨とか、うまく波に乗るとひょっとしたら資産を大きく増やせるかもしれませんが、20年以上投資を続けてきた結果、ここまでくると自分のスタイルはコツコツ投資をしたほうが合っていると思っています。

    流行りに乗ることも大事ですが、自分に合ったスタイルを維持し続けることのほうが大切だと思います。

    ── 配当銘柄に投資をしてみようと考えている方向けに、どんな銘柄から投資を始めたらよいか、メッセージをお願いします。

    ペリカン:そうですね。NISAで投資することを踏まえて、私なりの銘柄を選ぶ基準をお伝えできればと思います。私が意識しているポイントは以下のとおりです。

    PER12倍以下、PBR1倍以下 配当利回り4%以上、増配傾向にあればなお良し 自己資本比率50%以上など、有利子負債が多すぎない財務体質 売上、営業利益が安定 10年保有する覚悟を持てる 出来れば株主優待制度もある

    また、特にこれから投資を始める方におすすめしたいのが、ぜひ投資をしたら1度配当金をもらうまでは投資を続けてみてください。

    私もそうでしたが、実際配当金を受け取れたことで、投資の成果を実感することができましたし、ほかにも良い銘柄がないかなど、次にまた投資をしようというモチベーションを持つことができました。
    せっかく投資を始められたのであれば、長期目線でゆっくり楽しんでいただけたらと思います。

    【投資銘柄数は400超え⁉】高配当株・株主優待株コレクターペリカンさんに聞く、配当・優待生活の魅力 ~後編~


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