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2026.07.23

NISAで金は買える?魅力と非課税でできる投資方法を解説!

  • #NISA
  • #金投資
文/NISAセンター 伊藤慎一
目次

    金(ゴールド)は、「有事の金」として知られ、その安定した資産価値から分散投資の選択肢として人気を集めています。近年では、地政学リスクの高まりや経済の不安定さを背景に、リスクヘッジとして金を投資先に選ぶ人も増加しています。このように、金投資への関心が高まる中で、「NISA(少額投資非課税制度)」を活用して金に投資できるのか気になる方もいるのではないでしょうか。本記事では、「金投資が注目される理由や魅力」についてわかりやすく解説するほか、NISAを活用するメリットや始め方について詳しくご紹介しますので、ぜひご覧ください。

    金投資の魅力とは?

    金投資が注目される理由

    金投資が注目されている背景には、金特有の資産としての特徴や役割があります。ここでは、その主なポイントについて解説していきます。

    インフレ対策になる

    金投資は、インフレへの有効な対策の1つとされています。一般的に、インフレが進行すると通貨の購買力は低下し、現金の実質的な価値は目減りする傾向があります。そのため、資産の価値をどのように維持するかが重要な課題となります。

    金は、その希少性を背景に価値の保存性が高く、インフレ時においても価値を維持しやすい資産とされています。さらに、金は株式や債券といった金融資産と異なり、発行体の信用リスクに依存しない実物資産であることも特徴です。歴史的に見ても、金の価格はインフレが進行するにつれて上昇する傾向があり、経済が不安定な状況でも金の価値は安定しやすいとされています。

    株式や債券と異なる値動きをする

    金は、株式や債券といった金融資産とは異なる値動きを示す傾向があります。一般的に、株式市場は景気動向や企業業績の影響を受けやすく、経済環境が悪化すると価格が下落しやすい特徴がありますが、金はこうした要因の影響を相対的に受けにくく、市場の不安定さが高まる局面では資金の逃避先として選択されることがあるためです。特に、金融市場の混乱時や景気後退局面においては、リスクを回避する動きが強まり、金への需要が高まる傾向が見られます。

    有事の金

    金は一般的に、有事の際に強い資産とされています。地政学的な緊張や経済危機、金融市場の不安定性といった状況下において、金は安全資産としての地位を確立しています。これは、金が通貨や株式のように特定の国や企業の信用に依存せず、工業用途や宝飾品としての需要も存在し、これが市場における底堅い需要を支えており、世界中でその価値が認められているためです。

    NISAで金投資はできる?

    現在、NISA(少額投資非課税制度)では、金そのもの(現物)を直接購入することはできません。しかし、金に関連した投資信託やETFをNISA口座で購入することは可能です。これらの金融商品は、金価格に連動する運用を行っているため、間接的に金投資を始める手段として利用されています。

    NISAの非課税メリットを活かす

    NISAを活用して金に関連する投資信託やETFに投資することで、投資によって得られる利益を非課税で受け取ることができます。通常、投資の利益には約20%の税金が課せられますが、NISA口座内で保有している金融商品については、利益に税金がかかりません。これが、NISAを活用して金への投資を行うことの最大の魅力と言えます。

    非課税で得た利益はそのまま再投資することもできるため、長期的な資産形成において効果を発揮することが期待されます。一方で、NISAには年間の投資上限枠が設けられているため、あらかじめ制度の内容を確認しておくことが重要です。NISAの非課税枠を有効的に活用するためにも、信託報酬や売買手数料といったコストにも目を配りながら、計画的に資産運用を行うようにしましょう。

    つみたて投資枠では買えない

    NISAには「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2つの投資枠があり、この2つは併用することが可能です。ただし、NISAの「つみたて投資枠」では、金に関連する投資信託は対象外とされているため、原則として購入することができない点には注意が必要です。(2026年7月時点)
    そのため、NISAを活用して、金に関連する投資信託やETFに投資を行いたい場合は、NISAの「成長投資枠」を活用して投資を行うことが基本となります。

    金で積立投資を行いたい場合には、「純金積立」と呼ばれる投資方法があります。これは、毎月一定額ずつ継続して金を購入する仕組みで、少額から金投資を始めることが可能です。一度積立設定を完了してしまえば、自動的に積立が継続されるため、運用の手間をかけずに投資を続けやすい点が特徴です。ただし、純金積立では、積立手数料などのコストが発生する点に注意が必要です。手数料は金融機関などによって異なるため、事前に確認しておきましょう。

    NISAを活用した金投資の方法

    金投資信託

    金投資信託は、金価格の値動きに連動することを目的として運用される投資信託です。投資家は金そのものを保有するのではなく、ファンドを通じて間接的に金に投資する仕組みとなります。そのため、現物の金を購入・保管する必要がなく、現物投資と比較して手間がかからない点が特徴です。

    運用は、ファンドマネージャーと呼ばれる投資の専門家が担い、金価格の動きに応じて行われます。そのため、投資家自身が市場動向を細かく分析する必要がなく、投資初心者の方でも簡単に金投資を行うことが可能です。金投資信託は、取り扱いのある金融機関を通じて購入することができます。投資を始める際には、事前に各金融機関の取扱商品を確認してから、口座を開設するようにしましょう。

    金ETF

    金ETFは、金投資信託と同様に、金価格に連動した値動きをする金融商品です。ETFとは「Exchange Traded Funds」の略称で、日本語では上場投資信託と呼ばれます。株式と同様にリアルタイムで価格が変動するため、価格の透明性が高く、市場の状況に応じて売買のタイミングを判断しやすいという特徴がある一方で、売買の自由度が高い分、一定の投資判断力が求められる点には注意が必要です。

    金の現物投資と比較したメリット・デメリット

    金投資信託や金ETFを活用した投資と、金地金(ゴールドバーやコイン)などの現物資産を保有する投資には、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴を比較しながら、メリットとデメリットについてわかりやすく解説します。

    メリット

    投資信託やETFを通じた金投資は、現物を直接保有する必要がないため、保管にかかる手間やコストを抑えられる点が大きなメリットです。現物の金は保管場所の確保や保管費用が発生する場合がありますが、金融商品であれば証券口座上で管理できるため、効率的に運用することが可能です。

    また、現物の金はNISAの対象外となる一方で、金投資信託や金ETFはNISAを通じて購入することができます。NISAを活用することで運用益が非課税となる点もメリットといえるでしょう。

    デメリット

    投資信託やETFを通じた金投資では、信託報酬や売買手数料といった金の現物投資にはないコストが発生します。これらのコストは継続的に発生するため、長期的には投資成果に影響を与える可能性があります。

    また、価格変動リスクにも注意が必要です。金投資信託やETFは、金の国際価格に連動することを目指して運用されていますが、市場で取引される金融商品であるため、需給や投資家の動向によって価格が変動する場合があります。そのため、場面によっては現物の金価格と完全に一致しないことがあります。

    さらに、投資信託やETFは現物の金を直接保有するわけではないため、実物資産としての保有を重視する投資家にとっては、物足りなさを感じる場合もあります。

    NISAで金投資を始めるには

    購入方法と手順

    金投資信託・金ETFの購入方法と手順について解説します。NISAを活用した金投資を始めるには、まずは証券会社や銀行などの金融機関で証券口座およびNISA口座を開設する必要があります。NISA口座の開設方法や始め方についてはこちらの記事で解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

    新NISAの始め方とは?取引までの手順や口座開設方法を写真付きで紹介

    口座を開設した後は、NISA口座が利用できる状態であることを確認します。そのうえで、投資先となる金融商品をNISA口座で購入しましょう。

    投資する金融商品を選択する際には、自身の投資目的や投資スタイルに合わせて検討することが重要です。なお、金融機関によって取り扱い商品は異なります。希望する商品が購入できない事態を避けるためにも、あらかじめ投資したい商品を絞ったうえで、取扱いの有無を確認してから金融機関を選択することが望ましいでしょう。
    また、先述したように、金投資信託やETFは、信託報酬や売買手数料などのコストが発生する場合があります。信託報酬率や手数料率は商品ごとに異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
    NISAを活用した投資では、長期的な視点で運用を継続していくことが基本となります。投資開始後は、金価格に加えて為替の動向や市況の変化を定期的に確認しながら、状況に応じて運用方針を見直していくことが大切です。

    金投資の注意点

    金投資には多くのメリットがありますが、もちろん注意すべき点も存在します。

    配当や利息が得られない

    注意点の一つは、配当や利息が得られないということです。株式や債券と異なり、金は配当や利息といった収益を生む資産ではないため、保有しているだけで定期的な収入を得られるわけではありません。

    そのため、金投資で利益を得るには価格上昇による売却益(キャピタルゲイン)に依存する側面があります。安定したインカム収入(配当・利息収入)を重視する投資家にとっては、金投資は必ずしも最適な選択肢とは言えません。

    価格変動リスクがある

    金は希少な貴金属で、世界中で広く価値が認められているため、無価値になる可能性は極めて低く、価値が安定しているとされています。しかし、まったくリスクがないということはなく、市場の影響で大きな価格変動が発生することもあるため、注意が必要です。短期的には価格が大きく上下することもあり、値動きを見極めて短期間で利益を狙う投資には難しさがあります。

    また、金はドル建てで取引される資産であるため、為替(円安・円高)の影響も受けます。金そのものの価格変動に加え、為替の動きによっても評価額が変動する点には注意が必要です。

    このような特性から、金投資は短期的な値動きに左右されるのではなく、中長期的な視点で資産の一部として保有することが基本とされています。

    金投資を始める際には、このような注意点を把握したうえで投資を検討することが重要です。

    NISAで金投資を始めよう

    NISAを活用した金投資は、資産を守りながら中長期的な資産形成を目指す手段の1つです。金は他の資産と異なる値動きをする特徴があり、ポートフォリオの分散効果が期待される資産として活用されています。一方で、金価格は経済動向や為替の影響を受けて変動するため、リスクを十分に理解したうえで投資を検討することが重要です。また、NISAでは投資できる商品や投資枠に制限があるため、制度の仕組みについても事前に確認しておく必要があります。
    まずは金融機関で口座を開設し、ご自身の投資目的やライフプランに合わせて、無理のない範囲から金投資を取り入れてみましょう。

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