投資信託投資信託を買ってみよう

投資信託の購入を検討するには、まずパンフレット、そして必ず目論見書等に
目を通しましょう。商品を理解したうえで、ニーズにあった商品を購入することが大切です。

投資信託はどこで買えるの?

投資信託は証券会社のほか、銀行や郵政公社でも買うことができます。
投資信託の購入を検討するなら、まず、投資信託を販売している金融機関(販売会社)に行き、現在販売している投資信託のパンフレットをもらいましょう。もちろん、ホームページなどに販売中の投資信託を掲載している金融機関もあります。

投資信託の商品開発から運用までの流れ



すでに運用を開始している投資信託は買えないの?

投資信託には「追加型(オープン型)」と「単位型(ユニット型)」があります。追加型の場合は「当初申し込み期間」が終了した後でも購入することができますが、単位型は購入できません。
投資信託は、1万口単位(1口=1円)で運用を開始します(1口1万円のものもあります)。当初申し込み期間が終了した後にその投資信託を購入する場合は、そのときの組み入れ有価証券(株式や債券、投資信託など)の時価によって、1口あたり(または1万口)の金額が変わります。

パンフレットはどうやって見るの?

パンフレットにはその投資信託のリスクや特徴、「何を投資対象にするのか?」「何が魅力なのか?」「運用方針・運用体制」などが掲載されています。投資初心者の方でも目を通せば理解できる内容になっていますが、わからないことがあるときには、販売している金融機関の担当者にきちんと説明してもらいましょう。
一般的にパンフレットの最後のページには、商品の概要(お申込みメモ)が載っています。

  • * 信託財産留保額が無い投資信託もあります。
お申込みメモの見方
項目 解説
お申込み期間 当初申し込み期間…投資信託の運用開始前の申込み期間です
継続申込み期間…投資信託の運用開始後の申込み期間です
信託設定日 投資信託の運用が開始する日のことです。
信託期間 投資信託が設定(運用開始)されてから償還(満期)されるまでの期間のことです。信託期間が予め決められているものと無期限のものがあります。
お申込み単位 最低いくらから購入できるのかを示しています。1万口以上1口(または1万円以上1円単位)の投資信託が多いです。
お申込みコース 分配金受け取りコースは別名「一般口」ともいい、投資信託の分配金をその都度受け取るコースです。
分配金再投資コースは別名「累投口・継投口」ともいい、投資信託の分配金でそのまま同じ投資信託の買い付けを行うコースです。
お申込み価額 投資家(販売会社からみたお客様)がお申込み時に払い込むお金は1口あたりいくらなのかを示したものです。
お申込み手数料
手数料
お申込みの金額によってお申込み手数料が異なる設定をしている投資信託が多いです。お申込み手数料は販売手数料とも言われ、同じ投資信託でも販売会社によって異なることもあります。
解約の受付 解約の際の受付日について示しています。
解約単位 解約する場合の単位を示しています。
解約価額 解約の際いくら返済されるのかを示しています。
解約代金の支払開始日 解約代金がいつから支払われるのかを示しています。
信託財産留保額
手数料
投資信託を解約する際に投資家が負担するお金のことです。償還時まで投資を続ける投資家との公平性の確保や解約による基準価額への影響を補う目的で解約する投資家に負担してもらいます。投資家が別途支払うものではなく、解約時には信託財産留保額が差し引かれたお金が返還されます。
決算日 一定期間の運用成績をまとめることを決算といい、それを行う日を決算日といいます。投資信託会社はこれまでの運用状況や今後の運用方針などを記載した「運用報告書」を作成し、販売会社が投資家に送ります。決算の結果運用成績に応じて、分配金が支払われることもあります。
収益分配方針 分配金は必ず支払うのか、どのような場合は分配金を支払い、どのような場合は支払わないのかなどを示しています。
信託報酬
手数料
投資信託の運用・管理および投資家へのサービスのため、投資信託会社(委託者)、信託銀行(受託者)、販売会社に対して支払われる費用のことです。投資家が別途支払うものではなく、運用中のお金の中から差し引かれています。
  • * 投資信託を購入する際は、詳細な解説が記載されている「目論見書等」(もくろみしょ)にも、必ず目を通しましょう。

買い付け金額・買い付け口数の計算

買い付け金額・口数については、販売会社(証券会社や銀行など)に聞けば教えてもらえます。

口数をもとにして買い付け金額を計算するには

分配金受け取りコース(一般口)の場合、口数を指定して申込みを行います。口数をもとにして買い付け金額を計算すると、下記になります。

例:販売手数料が3.5%、基準価額が10,200円の投資信託を50万口買い付ける場合

金額をもとにして口数を計算するには

分配金再投資コース(累投口)や、分配金受け取りコース(一般口)で、金額を決めて購入したいときの場合の計算方法です。買い付け口数は、下記のように計算します。

例:販売手数料が3.5%、基準価額が10,200円の投資信託を50万円買い付ける場合

投資信託の選び方

投資信託は日々さまざまな商品が売り出されており、追加型の公募投資信託だけでも2,500本ほどあるため、選ぶのはなかなか大変かもしれません。また、「一般的に良いと言われている商品」や「売れ筋の商品」と「自分に適している商品」が、違う場合もあります。自分にぴったりの投資信託を選ぶには、まず自分自身の性格や資金について、整理して考えてみましょう。

考え方のポイント

そのお金は生活費、数年以内に使い道の決まったお金、余裕資金のうちどれに該当しますか?

生活費 ⇒ MRF、MMF
数年以内に使い道の決まったお金 ⇒ MRF、MMF、その他公社債投資信託
余裕資金 ⇒ 株式投資信託(国内・海外) 、バランス型投資信託 など

分配金は欲しいですか?

欲しい ⇒ 分配型投資信託

安全性と収益性のどちらを重視しますか?

安全性 ⇒ 公社債投資信託
収益性 ⇒ 株式投資信託
どちらも ⇒ バランス型投資信託

為替についてどのように考えていますか?

為替がこれからどのように動くか分からないのが心配 ⇒ 日本株式、日本債券に投資する投資信託
為替の動きはある程度心配せずにいられる ⇒ 外国債券、外国株式に投資する投資信託

これからどの地域に投資したいですか?(どこが成長すると思いますか?)

  • 日本 ⇒ 日本株式に投資する投資信託
  • 欧州 ⇒ 欧州株式に投資する投資信託
  • 米国 ⇒ 米国株式に投資する投資信託
  • 中国 ⇒ 中国に投資する投資信託
  • ロシア・東欧 ⇒ ロシア・東欧に投資する投資信託
  • 話題の新興国 ⇒ ブラジル・ロシア・インド・中国に投資する投資信託 など
  • * これはあくまで一例です。