証券用語集経常利益(けいじょうりえき)

企業の本業の利益を表す営業利益に、金融収支など毎期経常的に発生する営業外収支を加えた利益で、通常の企業活動により、直接的、間接的に得られる損益を計算したもの。企業の経営状態を最もよく表わす数値として重視される。営業利益+営業外収益-営業外費用で求められる。「当期計上利益」と間違いやすいため「ケイツネ利益」と呼ぶこともある。

用語の使用例

上場企業の4~6月期決算は、売上高、経常利益では増収増益となっていたが、最終利益は特殊要因で減収減益になった。

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会社の利益を表し、損益計算書の中で最も重視される数字の1つといえます。営業利益が本業の儲けであるのに対し、経常利益は会社の本業のほか、資産運用や借り入れによる損益などを通算した会社の事業全体の儲けを示しています。このほか、保有有価証券売却損益等を加味した最終利益という数字もあります。これら特殊要因による利益があれば、経常利益が赤字でも、最終利益は黒字になることがあります。ただ、この場合、特殊要因は一時的な利益であり、本来の業績を判断するのには向きません。会社のビジネス全体の損益を見るには、経常利益のほうが向いています。

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