証券用語集タックスロス・セリング

含み損が出ている株式を売って実際に損を出し、所得税などの税金の支払いを少なくすること。節税のために行なう売却のことで、アメリカの投資信託や個人投資家が、安い株式をさらに売り叩く動き。毎年10月から12月にかけて起こることが多い。

用語の使用例

年末にかけて、タックスロス・セリングが活発に行なわれた結果、株価が下落局面にある企業の株式売りに加速がついた。

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米国では、株式の損失を他の株式の利益や、月給などの一般所得と相殺させることができます。そのため、毎年12月半ばにかけて、大きく損失を被っている銘柄を売却して、他の銘柄の値上がり益や、所得にかかる税金を圧縮する動きが広まります。つまり、年末にかけて、大きく株価を下げている銘柄に関しては、12月半ばにかけてさらに大きく下げる恐れが生じてくるのです。そして、この売りが一巡する年明け1月くらいからは、見直し買いが入ってくる場合があります。既にこの時期には、売り手もほぼ売りつくしているので、売り手がほとんど存在せず、結果的に株価が上昇しやすくなります。


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