信用緩和とは、市場に大きな混乱を及ぼす民間の経営破綻が起きた時に、中央銀行が民間が抱えるリスク資産の買取りや直接融資を行い、金利価格低下や資産価格の上昇を促す金融政策です。リーマン・ショックが起きたことによって、多くの証券化商品が宙に浮き、市場の信用性と市場機能の著しい低下が起き、世界規模の不況・大恐慌に陥る危険性があったことが本政策発起の契機となっています。民間のリスク資産となっていた社債や証券化商品等を買い取る信用緩和の政策が行われたことで、市場の下支え、信頼回復、取引の円滑化が図られました。また、FRBのバーナンキ議長が量的緩和の政策と区別する意図で本政策名を命名しています。