金利と物価には密接な関係があります。好景気であれば消費や設備投資が活発になり、需要と供給の関係から物価は上昇し、物価が上昇すると人々は物などを安い値段で早く買おうとするため、お金が使用されます。金融機関はお金の流出を防ごうとして、より高い金利を預金者に提示し、その結果金利が上昇します。また、物価は預金者が手にする金利にも影響を与えます。例えば、100万円を3%で預金し、1年後に103万円になりますが、もしこの1年の間に物価が2%上がった場合、預金で3万円増えても物の値段が2万円上がったら実質1万円しか増えていないことになり、物価は預金金利などの実質的な価値にも影響を与えます。