縁故地方債とは非公募債のひとつで、発行する団体と関係が深い特定の者が引き受ける地方債のことを言います。別名では「銀行等引受地方債」とも言い、都道府県、市町村の地方自治体が発行する債券です。その種類には銀行や保険会社などを対象にした「銀行等縁故債」、地方共済組合などを対象にした「共済等縁故債」、地元の企業などを対象にした「会社等縁故債」があります。発行の形式に関しては「証券」によるものと「証書借り入れ」によるものとの2つあります。近年では時価会計制度の導入により「証書借り入れ」による形式が増加傾向にあります。