通常行われる普通配当のほかに、会社の創立や創業などを記念し増配されるもの。継続して行なわれるのではなく、一時的なものである。弊社は上場10周年を記念して、株主の皆様に感謝の意を表するため、1株当たり10円の記念配当を実施することを決めました。上場○○周年、会社設立○○周年など、その会社にとって記念となるイベントに合わせ、その時の株主に対して感謝の意を表して増配を行うケースがあります。ただ、一部には記念配当を利用して、下方硬直的な普通配当に柔軟性を持たせようという動きもあります。基本的に配当金は、その会社が得た収益の一部を配当するものなので、もし配当金額が落ちれば、その企業の業績が悪化したと受け取られかねないため、なかなか配当金額を引き下げられないという特性を持っています。ただ記念配当であれば、翌年の決算で配当できなくても、あくまでも記念配当だということで、市場参加者の批判をかわすことができます。そのため、記念配当の名目で一時的に配当金額を増やすケースも見られます。