中央銀行(日本では日本銀行)が民間金融機関に貸し出しを行なう際に適用する基準金利のこと。2006年以降、公定歩合という名称はなくなり、「基準割引率および基準貸付利率」と称されるようになった。日本銀行が金融機関に直接資金を貸し出すときの基準金利であり、従来は公定歩合と呼んだものです。かつて公定歩合は政策金利の根幹に当たる最重要な金利でしたが、今は完全に金利の自由化が行なわれていることに加え、1999年から行なわれたゼロ金利政策によって、実質的に政策金利としての意味合いがなくなりました。結果、現在では政策金利は「無担保コール翌日物金利」がその役割を担っています。政策金利はすべての市場関係者がその動向を注視していますが、昨今では日銀の買い入れにより無担保コール翌日物がマイナス金利になった他1年物短期国債までもマイナス金利になっており、金利水準というものが持つ意味合い自体が、大きく変わってきています。