株価の変動に影響を与えるような材料が、既に株式市場で認知され、株価に反映された状態のこと。A社株は大きく売られる展開。前日の取引終了後発表の業績は最終利益63%増と大幅な伸びだったが、好業績は事前に株価に織り込まれており、利益確定を急ぐ動きが優勢となっている。株価は、海外市場の動向や国内外の政治情勢、経済指標、為替の変動、企業業績などさまざまな事象や材料に対して反応しながら上下します。そうした好材料や悪材料の影響を株価にあらかじめ反映させた状態を「織り込む」または「織り込み済み」といいます。決算発表でかなり良い数字が出たにも関わらず、株価が反応しない場合がよくあります。これは、株価が材料を織り込んで既に先行して上昇しているためです。好決算発表後に株価が下がることもありますが、織り込む過程で株価が天井に達してしまい、新たな材料がないと判断されれば利益確定で売られることになるからです。