下げ相場で値下がりする株価の足どりのこと。売りが売りを呼び、大引けにかけて株価は下げ足を速めた。機関投資家など大きな規模で資金運用を行なっている投資家は、コンピュータなどを駆使して、株価下落の気配がみられたとき、手持ちのポジションを清算するプログラムを組んでいるケースが多くみられます。いわゆるリスクヘッジが目的ですが、多くの機関投資家が同じようなプログラムを組んでいると、売りのサインがさらなる売りのサインを呼び、マーケットが下げ止まらなくなる恐れがあります。売りが売りを呼んで、株価がどんどん下がっていく状況のことを、「下げ足を速める」といいます。