債券投資 デュレーション
デュレーションとは
「短期債は長期債より相対的に値動きが小さくて安心だ!」というイメージがありませんか?これを数値で表現したものが「デュレーション」という考え方です。
債券は、満期時には額面金額で償還されますが、途中期間は金利の動きにより債券価格は変動しています。では、どの年限の債券もどんな利率の債券も同じ値幅で動くのでしょうか?実際には、満期までの残存期間が長い債券や利率が低い債券ほど金利の動きによる債券価格のブレが大きくなります。逆に残存期間が短いものや利率が高いものほど金利の動きによる債券価格のブレは小さくなります。「デュレーション」とはこの価格感応度を年数で示したものです。
デュレーションの長短による違い
下図のように、デュレーションが長い債券ほど金利の動きに対する債券価格の感応度は大きくなります。したがって、デュレーションの長い債券を保有していると金利が動いた時に大きな値上がりや値下がりの可能性が高く、デュレーションの短い債券は値上がりや値下がりの可能性が相対的に低くなります。
※上記デュレーションの説明はモディファイドデュレーションと呼ばれる考え方です。 また、対象となる債券は利付債であり割引債は該当しません。