株式株式投資の魅力
株式投資をするにあたっては、目的を持つことが大切です。この目的を考える意味からも、株式投資の魅力を勉強しましょう。
株式投資の魅力は、値上がり益(キャピタルゲイン)と配当(インカムゲイン)です。
値上がり益(キャピタルゲイン)は、株式投資の最大の魅力といえるでしょう。
株式投資では、配当(インカムゲイン)を求める個人投資家も目立っています。また、株主優待制度もインカムゲインの一つです。
株式投資の目的
では、なぜ目的をしっかり持たなければいけないのでしょうか?現在、投資できる株式会社の数は約3,500社もあるのです。全ての企業の内容を理解し、その中から投資対象銘柄を探すというのは不可能に近い行為です。企業はそれぞれの事業内容や規模などからキャピタルゲイン向けの銘柄、インカムゲイン向けの銘柄が存在します。目的があるからこそ、銘柄選びができるということが理由の一つでしょう。
また、投資家にはリスク許容度に違いがあります。現時点での資産内容や収入の状況などのライフサイクルにより、将来に対する計画もおのずと違ってくるはずです。目的は、それぞれのリスク許容度から必然的に決まるものと考えられます。
目的に合わせた銘柄選びをしていれば、急激な株価の下落などが起こった場合でも冷静な対処ができるでしょう。
値上がり益
株式投資の最大の魅力は、値上がり益(キャピタルゲイン)です。
購入した企業の株価が上がり、売却したことで得られる利益のことです。
- * 株式売買にかかる手数料等および利益にかかる税金は考慮していません。株式投資には手数料がかかります。また、売却益には税金がかかります。そのため手取り金額は、上記計算より少なくなります。
配当
配当金とは、企業が利益の一部を株主に還元するものです。配当金は各企業の決算期ごとに分配されます。毎回一定額ではなく、そのときの企業の業績によって増えること(増配)も、減ること(減配)も、ないこと(無配)もあります。
なお、株価の値上がりによって得られる収益を「キャピタルゲイン」、配当金で得られる収益を「インカムゲイン」と呼びます。
配当利回りって何?
配当は「1株当たりいくら」という表示ですので、株価が異なる銘柄同士ではどちらが高い配当を得られるか比較するのが難しくなります。そこで活用したいのが、配当利回りです。
配当利回りは年間の1株当たりの予想配当金を株価で割って算出します。
配当利回り(%)=1株当たり年間配当金(円)÷株価(円)×100
投資した金額に対して、何%が配当で返ってくるのかを示しています。預貯金の利回りを上回る配当利回りの銘柄は少なくありません。配当重視で株式投資をするなら、1株当たりの配当金の額だけでなく、配当利回りにも注意しましょう。
【練習問題】
A銘柄の株価が1,000円、年間予想配当金が1株当たり20円だった場合、配当利回りを計算してみましょう。
- * 手数料や税金などは考慮しません。
【答え】
配当利回りの計算式は「1株当たり年間配当金÷株価×100」で、単位は%です。したがって、「20÷1,000×100=2%」となります。
株主優待
株主優待とは、企業が株主に対して、持ち株数に応じて自社製品やサービス券などを提供するものです。
株主優待を実施している企業もあれば、実施していない企業もあります。例えば、デパートであれば割引券、レストランや居酒屋であれば飲食券、食品会社であれば自社製品、鉄道会社であれば回数券などを提供することが多いようです。また、持ち株数により内容が異なったり、いくつかの選択肢から株主が選ぶ方法など、内容はさまざまです。
株式分割
株式分割とは、1株の株式をいくつかに分割して、発行済み株式数を増やすことをいいます。
例えば、1株を2株に分割する場合、今まで1株持っていた株主の株式数は2株となり、1,000株持っている場合は2,000株となります。
株式数が倍になりますので、資産も倍になるように思えますが、そうはなりません。例えば、1株1,000円の株式が2株に分割されても、1株あたりの資産が2,000円になるわけではなく、理論上、1株の資産価値は半分の500円になります。
つまり、分割前の資産価値(1株×1,000円=1,000円)と分割後の資産価値(2株×500円=1,000円)は変わりません。
では、なぜ株式分割が株式投資の魅力と考えられるのでしょうか?
そもそも、株式分割は、株価の高い企業が、わたしたち個人投資家が買いやすいように株価を下げたり、株式の流動性を高めるために行なわれます。
株価が下がると、株式が買いやすくなります。買いやすくなると、人気が出て、株価が上がることがあります。
また、分割前と分割後の配当金が変わらない場合、配当金が増えることになります。例えば、1株を2株に分割するとし、分割前の配当が10円で分割後も変わらない場合、配当は20円となります。ただし、配当金は変更になる場合もありますので、ご注意ください。