株式株式って何?

「株式とは何か?」と質問されても、なかなか簡単に答えられるものではありません。
まずは株式の基礎から学んでいきましょう。

企業が事業を行なうためには、非常に多くのお金が必要です。例えば、自動車やテレビを生産するには、機械や工場などの設備を導入するためのお金が必要になります。このような企業活動の元手となるお金を資金といいます。こうした資金を調達するには、

  1. 銀行から借りる
  2. 社債を発行して購入者(投資家)から借りる
  3. 株式を発行して投資家から出資を募る

などの方法があります。
つまり株式とは、企業が事業を行なうために必要な資金をほかの企業や個人から集めるために発行する証券です。この証券が株式(株券)と呼ばれるものです。そして出資(株式を購入)した人は、株主となります。株主は企業の所有者のひとりとして、さまざまな権利を保有することになります。

株主の主な権利

1. 企業の経営に参加する権利(議決権)
企業の最高意思決定機関である株主総会に出席して、意見をいったり、重要な決議に投票し、賛成したり反対したりすることができる権利のことです。
2. 利益・配当を請求する権利(利益配当請求権)
企業が事業を行なって利益が出た場合、企業は得た利益の一部を配当として株主に還元します。それを受け取る権利のことです。
3. 企業の財産を分配して受け取る権利(残余財産分配請求権)
企業が解散する際、企業が借金などを返済し、さらに財産が残る場合、株主は持っている株式数に応じて解散処理後に残る財産を受け取ることができる権利のことです。なお、企業の財産より借金の方が多かった場合、株主への分配はありません。