株式相場格言集

株式相場の格言とは、短い言葉で「株式相場に関するノウハウ」をまとめたものです。格言は必ずしも当たるものではありませんが、株式投資をする上での心がまえに役立つだけでなく、人生の教訓にも通ずるものが多いので知っておくといいですね。

「人の行く裏に道あり花の山」

「みんながまだ注目していない銘柄を探してみた方が良い」という意味です。
人気スポットに花見に行くと、混雑して花見どころではなかったという経験はありませんか? 人の行かない裏道にも、意外に穴場があるはずです。株式投資でも人気のある株式を後追いして買うと失敗することもあります。一方、まだ注目されていない株式を探すのも、投資の楽しみのひとつなのです。

「頭としっぽはくれてやれ」

一番安いところで買って一番高い所で売れば、当然利益は大きくなりますが、いつが一番安くて、いつが一番高いのかなんて、後にならないと誰にもわかりません。「もっと高くなるのでは?」「安くなるんじゃないか?」と待っているうちに、タイミングを逃してしまう可能性も高いのです。この格言は、「一番安いところで買うのも、一番高いところで売るのもあきらめて、ほどほどの利益を確保する方がいいよ」という忠告です。

「売るべし買うべし休むべし」

頻繁に売買を繰り返していると、冷静な判断ができなくなってしまうものです。ヒートアップしすぎてしまったときには、一時的に売りも買いもお休みして、冷静に相場全体の動きをみる余裕も必要です。「休むも相場」という、同じ意味の格言もあります。

「もうはまだなり、まだはもうなり」

投資に慣れてくると、株価の推移を見て「もう株価が天井(一番高い状態)だ」「もう株価が底を打っている(一番安い状態になっている)」などと、安易に決めつけてしまうことがあります。けれども、概して上値や下値が残っている場合も少なくないのです。
その反対に、「まだ天井ではない」「まだ底ではない」といって油断していると、その時が天井であり、底を打っている場合もあります。つまり「決めつけは禁物」ということです。

「ケイ線(チャート)を過信するな」

十分に研究された経験則が盛り込まれたケイ線(チャート)は、投資判断には欠かせない情報です。しかし、チャートが示す予測が外れることもあります。チャートだけをみて、投資の判断をするのは危険です。銘柄選択にはさまざまな手法があるので、いろいろな角度から分析して、投資判断を行いましょう。