株式売買にチャレンジ

注文を出すこと自体は、そんなに難しいことではありません。
ただし注文を出し間違えないよう、必要な知識を学びましょう。

いざ、株式投資を始めようと思ったら・・・株価や出来高、売買単位などは新聞の株価欄で簡単に知ることができます。株価欄には、専門用語が並びますが、そんなに難しいことはありません。
また取引をするにあたり、ルールがあります。取引時間から売買成立のルール、注文の出し方や株式の売買が成立したときの精算方法といった基礎知識を勉強しましょう。

株価欄の見方

銘柄:
売買する株式の名称
四本値(よんほんね):
  • 始値(はじめね)・・・その日の取引で最初に成立した値段
  • 高値(たかね)・・・その日の取引で一番高かった値段
  • 安値(やすね)・・・その日の取引で一番安かった値段
  • 終値(おわりね)・・・その日の取引で最後に成立した値段
年初来高値:
年初から現在までの一番高い値段
年初来安値:
年初から現在までの一番安い値段
前日比:
前日の終値との比較
出来高(できだか)(売買高):
取引が成立した株式数
売買単位:
銘柄ごとに定める最低取引単位

株式投資、資金はどれくらいあればいいの?

株式投資は通常、100株や1,000株という単位で売買します。銘柄ごとに取引可能な売買単位(単元株)が決められ、単元株の整数倍で売買することが定められているからです。
株価の高い銘柄であれば、1単元でも100万円以上が必要になることもあります。その一方で、1単元が20万円以下、10万円以下で買える銘柄もあります。株式を買う資金は「株価×単元株数」で計算しましょう。

取引のルール

ザラ場時間(ざらばじかん)

証券取引所が取引を行なう時間は決まっています。東京証券取引所の場合、前場(ぜんば)と呼ばれる9時から11時30分と、後場(ごば)と呼ばれる12時30分から15時30分の1日2回となっています。土日と祝祭日の取引はありません。また、年の初めの取引を大発会といい、年の最後の取引を大納会といいます。

売買のルール-価格優先の原則と時間優先の原則-

証券取引所では、証券会社などを通じて出された注文が、透明かつ公平に取引できるよう売買のルールが決められています。

価格優先の原則

買い注文では「高い値段が低い値段に優先」されて、売り注文では「低い値段が高い値段に優先」されます。

時間優先の原則

同一値段の注文が出された場合は、注文が出された時間によって、「先に出された注文が後の注文に優先」されます。

注文の出し方

注文を出す際には、以下のような項目を指示する必要があります。一度売買が成立すると、訂正・取り消しができませんので、注意してください。

1.銘柄名を指定

どの企業の株式を買うか(売るか)を決めます。たくさんある銘柄の中には、似た名前があります。あらかじめ会社を示す証券コード(4ケタの数字)を会社四季報などで確認し、銘柄名と合わせて伝えると確実です。

2.売買株式数を指定

株式数は売買単位の整数倍です。多くの銘柄は100株単位あるいは、1000株単位ですが、そのほかの売買単位もありますので、注意が必要です。

3.「売り」か「買い」かを指定

4.値段を指定

指し値(*1)の場合は、希望どおりの値段で売買できますが、その条件に合った反対注文(買い注文に対しては売り注文、売り注文に対しては買い注文)がなければ成立しません。つまり買えない(売れない)可能性があります。
成り行き(*2)の場合は、売買が成立する可能性は高くなりますが、予想以上に高い値段で買う(安い値段で売る)という可能性があります。

*1 指し値(さしね)
値段を指定して、いくらまでで買いたい(売りたい)という注文方法
*2 成行(なりゆき)
値段を指定しないで、いくらでも良いから買いたい (売りたい)という注文方法
*3 成行注文は、指値注文より優先されます。

5.注文の有効期限を指定

本日限り、今週限りなど、注文の有効期限を指定します。

6.取引したい市場を指定

市場の指定をしない場合は、証券会社が定めるルールに従って最良と考えられる市場に注文が出されます。

売買代金の精算

株式の売買が成立すると、買いの場合は買付代金を、売りの場合は売付株式を引き渡し、精算します。この精算のことを受け渡しといいます。
受け渡しは、株式の売買が成立した日=約定日(やくじょうび)を含めて、原則3営業日目(証券会社の休日は除く)に行なわれます。

受け渡しスケジュール(原則3営業日目)