景気景気を確認するには?

景気を確認するためにはさまざまな経済指標を判断材料に使います。
もちろん、みなさんの景気に対する「肌感覚」も大事です。

経済指標には、さまざまなものがある

経済指標には、その国全体の経済の大きさを測るGDP(国内総生産)がどれくらい成長しているのかが分かる「GDP成長率」や、さまざまな指標を統合した「景気動向指数」、日本銀行が企業の経営者にアンケートをとる「日銀短観」、タクシーの運転手さんやデパートの店員さんにアンケートをとる「景気ウォッチャー」などがあります。

景気を確認するには、複数の指標を判断材料にする

景気を確認するためには、複数の経済指標を判断材料にしましょう。経済指標は経済の健康診断のようなもの。健康診断でも、身長体重、レントゲン、血圧、尿検査、視力、聴力、心電図、血液検査、問診など複数の観点から健康状態をチェックし、総合的に判断します。景気も同じで、どれか1つだけ見ても、本当によい状態かどうかがわからないのです。さらに、経済指標は常に変動するので、継続的にウォッチしていく必要があります。新聞やテレビで報道されるので、その都度チェックしておきましょう。

また、意外かもしれませんが、景気に対するみなさんの「肌感覚」も大事。例えば買い物に行ったときに「今どんなものが売れているのか」とか「繁盛しているか」などの様子は感覚的に知ることができるはず。「最近、高額なモノが売れているなあ」「タクシーがつかまらない」などという場合、「みんなの給料が高くなっている」→「景気が良い」と推測することができます。