景気景気は循環する
景気は好況と不況を繰り返し、循環するといわれています。
景気の4つの局面
景気が一番いいときを「山」、一番悪いときを「谷」といいます。また、谷から良くなっていくことを「回復」または「拡張」、山から悪くなっていくことを「後退」または「収縮」といいます。
1つの景気循環は、谷⇒回復(拡張)⇒山⇒後退(収縮)の4つの局面からなり、その長さを周期といいます。
景気の基準日付
谷 | 山 | 谷 | 期間 | |||
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拡張 | 後退 | 全循環 | ||||
第1循環 | 昭和26年6月 | 昭和26年10月 | 4ヵ月 | |||
第2循環 | 昭和26年10月 | 昭和29年1月 | 昭和29年11月 | 27ヵ月 | 10ヵ月 | 37ヵ月 |
第3循環 | 昭和29年11月 | 昭和32年6月 | 昭和33年6月 | 31ヵ月 | 12ヵ月 | 43ヵ月 |
第4循環 | 昭和33年6月 | 昭和36年12月 | 昭和37年10月 | 42ヵ月 | 10ヵ月 | 52ヵ月 |
第5循環 | 昭和37年10月 | 昭和39年10月 | 昭和40年10月 | 24ヵ月 | 12ヵ月 | 36ヵ月 |
第6循環 | 昭和40年10月 | 昭和45年7月 | 昭和46年12月 | 57ヵ月 | 17ヵ月 | 74ヵ月 |
第7循環 | 昭和46年12月 | 昭和48年11月 | 昭和50年3月 | 23ヵ月 | 16ヵ月 | 39ヵ月 |
第8循環 | 昭和50年3月 | 昭和52年1月 | 昭和52年10月 | 22ヵ月 | 9ヵ月 | 31ヵ月 |
第9循環 | 昭和52年10月 | 昭和55年2月 | 昭和58年2月 | 28ヵ月 | 36ヵ月 | 64ヵ月 |
第10循環 | 昭和58年2月 | 昭和60年6月 | 昭和61年11月 | 28ヵ月 | 17ヵ月 | 45ヵ月 |
第11循環 | 昭和61年11月 | 平成3年2月 | 平成5年10月 | 51ヵ月 | 32ヵ月 | 83ヵ月 |
第12循環 | 平成5年10月 | 平成9年5月 | 平成11年1月 | 43ヵ月 | 20ヵ月 | 63ヵ月 |
第13循環 | 平成11年1月 | 平成12年11月 | 平成14年1月 | 22ヵ月 | 14ヵ月 | 36ヵ月 |
第14循環 | 平成14年1月 | 平成20年2月 | 平成21年3月 | 73ヵ月 | 13ヵ月 | 86ヵ月 |
出所:内閣府のデータを基に作成
日本では、戦後の景気循環が全部で14回ありました。
第3循環の拡張期は「神武景気」、第4循環の拡張期は「岩戸景気」、第6循環の拡張期は「いざなぎ景気」と呼ばれています。「バブル景気」は第11循環に含まれます。